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がんばれ大学受験生-受験お役立ちコラム!
1ヶ月(1年)のサイクル

 1日単位や1週間単位の計画の立て方は分かった。でも月ごと、ないしは1年を通して考えた勉強計画を立てたいという人もいるよね?その人のためにこのページでは、1ヶ月(1年)のサイクルについていろいろ参考になりそうなことを書くので、「1日のサイクル」「1週間のサイクル」と合わせて、自分の状況に合うようにアレンジして、計画的に勉強しよう!(<月ごとのアドバイス>も参考にしてね。)


<1ヶ月(1年)のサイクルを考える上での注意点>

 いきなり注意点から始まったけど、これには理由があるんだ。というのは、1ヶ月ごとの、つまり1年を通した計画というのは、とっても立てづらいものなんだ。期間が長すぎて、計画を立ててもそれ通りにはまずいかないからね。

 だからまず注意すべき点は、1ヶ月(1年)の計画は、しっかりとした1日と1週間のサイクルがあってこそ成り立つ!ということ。極点に言えば、別にそれらがしっかりしてれば、1ヶ月(1年)の計画は無理に立てなくてもいい。

 って書くと話が終わっちゃうので(笑)、1ヶ月(1年)の計画を立てる意味も書いておくね。

 1日や1週間ごとにしっかりと勉強したとしても、全体を見て考えないと実力に偏りがでがちになる。受験は総合力勝負だから、苦手教科や分野があるとまずい。だから、大きい期間で全体のバランスをみて考えないと、結局うまくいかないことが多い。予備校のカリキュラムは1年間を通して考えられているのでそれに従っていれば基本的には大丈夫だけど、自分で勉強する人は、大きい期間で計画を立てないとまずいんだ。

 また、いきなり難しいものをやっても、なかなかできるようにならない。もちろん教科にもよるけど、基礎からだんだんと応用に向かって、最後実践で締めるという段階を踏まないと、なかなか実力がつきにくい。これをしっかりとするためにも、1ヶ月(1年)の計画は大事なんだ。

 だから、1ヶ月(1年)のサイクルの場合は、大まかな計画を立てるだけでいいから、全体のバランスを考えた、長期計画を立てよう!ただし、自分の実力などによってやるべきことは常に変わってくるから、臨機応変にその計画を修正することも大事だよ!!


<決めておくべきこと>

 では、何を計画で決めておいた方がいいのか?それは、上に書いたことを逆に考えれば分かるはず。

 バランスが大事なわけだから、まず教科や分野ごとに、何を勉強するかを決めることが大事。(時間配分も大事だけど、これは1日や1週間単位のサイクルで考えるべきこと。)そして段階も大事だから、その段階に合うようにどの時期に勉強するかも大事になってくる。

 そう、何をどの時期に勉強するかを大まかに決めておくこと!これが1ヶ月(1年)の計画を立てる上での重要ポイントなんだ。

 そしてこれは、受験生のタイプによって大きく変わってくる。予備校生(しかも本科生)の場合は、基本的にはその予備校のカリキュラム通りに勉強すればいい。ただ、予備校のカリキュラムである程度決まっているとはいえ、それが自分に絶対的に合っているかどうかは分からない。そのためにも、自分なりのオリジナリティーを加えることが必要になってくる。だから、そのカリキュラムと勉強するテキスト、さらには不足部分の補うための問題集などをもとにして、何をどの時期に勉強するかの計画表を作っておくべき。(講義の先生や、事務の人に聞けば先のことも分かるはずだよ。)そうすれば、先のことも見えてくるはずだし、計画表があることで自分なりの自己修正も図りやすいんだ。

 それ以外の、基本的に自分で勉強する受験生(問題集などが中心)の場合(単科生など決められているカリキュラムが少ない人も含む)は、自分で何をどの時期に勉強するかをしっかりと決めておかないと、偏りが出たり、時間切れになったりしやすい。だから、しっかりと計画を立て、どの問題集を使っていつの時期に勉強するかをあらかじめ決めておこう。ただし、先々の勉強する問題集を買っても、自分の実力の変化によって合わないこともあるし、買っただけで机の飾りに・・・ってことにもなりがち。だから計画では、何をやるかをあらかじめ決めておくだけでいいよ。(実際に見ておいた方がいいから、本屋でペラペラめくっておくのがいいね。またその際、受験生や元受験生・予備校や学校の先生などの評判も参考にするといいよ英語に関しては、僕のHPのものも参考にしてね!)

 決めておくべきことは以上のこと。自分のタイプや実力に合わせて、うまく計画を立てよう。そしてそれを元に勉強し、勉強が進むにつれての自己分析を通して、適時修正を加えよう!


<1年間の流れ(段階)>

 最初にも書いたけど、1ヶ月(1年)の計画を考える上で、段階というのは何よりも重要。これは教科やその人の得意苦手にもよるけど、下に基本的な1年間の流れを書いておくので、計画を立てる際の参考にしよう。ただしこれは、あくまで僕が考える基本的な流れだから、自己分析によってアレンジして、うまく次の段階へと向かっていこう。(そのため、<月ごとのアドバイス>とは違う場合もあるはず。)その段階がほぼ完成したと思ったら、期間を気にせず次に進むこと。(相互に関連あることだし、前後に戻ったりするのもいいね。)

    1.基礎力完成期(4月〜5月)

 よく言われることだけど、まずは基礎力を固めないといけない!基礎とは、単に簡単なことがらということではない。その教科の根本的な土台のことをいうんだ。これがしっかりしていないと、後々になって必ずツケが回ってくる。

 例えば、学校のカリキュラムだって、適当に作られてるわけじゃない。小学校から高校へと勉強することがらはある程度指定されていて、それを生徒が段階を踏んで勉強することによって、実力がついていくように形成されている。

 ただ、受験はその最高レベルにあるから、つい基礎を馬鹿にして難しいものを勉強しがちだけど、苦手な教科や科目は、きっとつまづき始めたときがあるはず。自分の場合を思い返してごらん?例えば「○校×年生のときから、△△が苦手になった。」ってことないかな?

 それをさかのぼって勉強すればいいんだけど、受験は1年しかないから、それをさかのぼるのは時間的に無理。だから、中学から高1ぐらいにかけてに学ぶべき事柄を勉強することで、基礎的な土台作りをするんだ。それが結果的に、つまずきの原因を取り除くことにつながる。

 やるべき内容は、自分の理解が不足していると思われるような基礎的な事項。例えば英語なら、基本的な語彙力であり、文法力。問題集でやる場合も、しっかりを基礎力完成を目指しているとコンセプトに書かれているものがいい。苦手な教科や分野なら、中学レベルのもの(中学の教科書をまとめたものや、高校受験の問題集など)に戻ったって、先を考えれば遠回りにならないよ。(ただし中学レベルは4月中には終わらせたいね。)

 浪人生など、一度は受験勉強を一通りやった人は基礎力はもうついてるから次の段階へと向かいがちだけど、基礎の見直しはみんな必ずやるべき!間違って覚えていることはけっこうあるし、それがなかったら自信になるからね。(実力がある人や、得意な教科は、早めにこの段階は終え、次の段階に進もう。)

 それと、基礎力がついているかどうかをチェックするのには、センター試験を利用するのが一番。最近のものは後の段階での過去問演習に使いたいので、3年前までのものを解いてみよう。(センターは時間が勝負という面が否めないので、全体を通して解くことが大事になってくる。だから2年分の本試験と追試験は後に残しておくとよい。)そうすれば、自分の基礎力が固まっているかどうかのチェックになることはもちろん、自分の中の何が不足しているかもよく分かって、今後の勉強がしやすくなるはず。

 方法としては、4月(勉強を始める前)に一度問題を演習して初期段階での現状分析に活かし、基礎力が固まったかなと思った頃にまた別の年のを解いてみよう。目安は教科によるけど、6〜8割ぐらいかな。時間はあまり気にしなくていい。制限時間を越えてもかまわない。今後実力がついていけば速さは自然と身に付くし、試験が近づいてからの過去問演習で、スピードアップは図るものだからね。それよりも、確実性の方が重要。ただし、できなくてもある程度の時期に来たら次の段階に進むべき。そうしている中で基礎段階で勉強したものと重なるものがあるからね。いつまでも基礎ばっかりやってても、受験問題には歯が立たないよ。

    2.知識力アップ期(6月〜7月)

 1の2ヶ月間で、かなり基礎力はついてきたはず。そこで次に、問題演習などをこなすことで、知識をできる限り増やすのが次の段階。

 この知識というのは、整理された知識でなくてかまわない。(もちろんその方がいいけど。)また、問題演習といっても難しいものをやったり、志望校の過去問を闇雲にやるのではなく、基礎よりは少し難し目のレベルのもの(標準レベル)をやること。

 問題を解くことで、基礎力と知識力にプラスして、ある程度までのレベルや種類の問題を解けるようになるための応用力も付いてくる。この応用力ってのは、基礎力があって初めて成り立つもの。標準レベルのいろいろな問題を解くことで、一段階高いレベルの実力がつくことはもちろん、時には(関連のあるところは特に)基礎的知識の再確認にも時間を割くといい。

 また、知識が多ければ多いほど受験では有利!もちろん理解があっての知識であるべきだけど、知識がないと絶対的にきついんだ。だから暗記が必要になる。土台が出来上がってきたこの時期は、最初よりも吸収力が格段にあるはず。だからこの時期に、できるだけ多くの知識を蓄えるんだ。もちろん、知識といっても丸暗記ばかりでは、使えるようにならない。問題を解くことで覚えた知識は、頭に定着しやすいし、理解した後で暗記すれば、効果も高いはず。

    3.夏休み(8月)

 夏休みは、まとまった時間が取れる、最初で最後の期間。(冬休みはもっと実践的な過去問演習などで忙しいからね。)今まで勉強が遅れている人は取り戻すべく1と2の段階を必死にやらないといけないし、順調な人はより高いレベルに行くための準備が必要になる。

 そこでこの期間には、1と2の総復習をするといい。予備校生は特に、夏期講習があるのでついあれもこれもと授業を取りがちだけど、そればかりに追われていると、今までの勉強したものが定着せずに、意味がなくなってしまう。1と2で勉強したことの中でも、忘れてしまったり、知識があいまいなものが数多くあるはず。だからそれをしっかりとした知識として定着させるために、復習をするんだ。それでなおかつ余裕がある人や、1と2の間の勉強量が不足している人が、夏期講習や問題集などで、新しいものを勉強するといい。

 それと、総復習にも関係あるのだけど、苦手教科や分野を特に中心にして、勉強するといい。まとまった時間があるということは、じっくりと腰をすえて苦手なものに取り組めるということ。受験は総合力勝負だし、4以降はもっと難しいレベルの問題を解くことになるので、苦手なものがあるとかなりきつい。背を向けず、しっかりと克服すべく努力しよう。

 そして最後に、これは余裕があればでいいのだけど、自分の志望校の過去問を、1年分だけ演習してみよう。(後で分かるけど、3年前のがいいね。あとこの時点では、志望校の全校分をやらなくてもいいよ。めぼしいところを中心にやろう。)高校生や予備校生は授業がある期間はじっくり時間を取りにくいから、特にこの夏休み期間にやっておくといい。そうすると、今の時点での自分の実力と、今後何に特に焦点を当てて勉強すべきかの目安が見えてくる。もちろん、この時点ではできなくても落ち込む必要は全くない。一番まずいのは、まぐれでできて安心して、今後の勉強に支障をきたすこと。できないことを認識することが、実は大事だからね。さらに、特殊分野を勉強しないといけないかどうかも分かるから、今後の勉強計画を立てやすくなるからね。(特殊分野があったら、少しずつ対策を始めよう。)

    4.実力(応用力)養成期(9月〜11月)

 今までの段階で、基礎力や知識力はかなりついてきたはず。ただそれらは、使うことによってはじめて、受験レベルのいろいろな問題に対応するだけの力になる。

 だからこの期間には、受験レベルの問題を演習することで、どんな受験問題でも対応できるような本当の実力と応用力を身に付けるんだ!

 勉強するものは、ハイレベルや上級レベルのものをやるといい。(それなら受験問題が数多く収録されているはず。)ただしここで気をつけるべきことは、自分の志望校の過去問ばかり解くのは危険だということ。夏休みに過去問演習をやれって書いたけど、あれはあくまで自己分析と今後の勉強の方針を考えるためにやること。傾向なんて当てにならないし、実力があれば別に個別に対策しなくたって十二分に合格点は取れる。具体的な志望校対策は次の段階以降にじっくりとやるし、この時点で偏りがでるのは実力アップを止めてしまうことにもなりかねない。それよりは、自分の受けるところにこだわらずにいろいろな学校のハイレベルの問題を解いた方が、本当の実力や応用力がつきやすいんだ。

 ハイレベルのものをやるのはきついこともあると思う。でも、そこを切り抜けてこそ、受験に対応できる力が付く。だからがんばって挑戦しよう。(もちろん時には、基礎力や知識力の確認も必要だよ。)

    5.志望校対策期(12月〜1月)

 試験がだんだんと近づいてきたら、具体的な志望校対策に入ろう。やるべきことはもちろん、志望校の過去問を使っての自分なりの模試を行うこと。(詳しくは「いろいろなものの利用法!−赤本(過去問)」や、英語に関しては「英語の過去問分析!−演習と分析の意味と方法」を参考にしてね。)

 この時期には、かなりの実力も付いているだろうから、解説の不十分な過去問(赤本など)でも、復習が自分でできると思う。(逆に言うと、初期の段階であせって過去問演習ばかりすると時間がかかるばっかりで非常に効率が悪いということなんだ。)そしてそれを元に、自分に何が必要かを見極めて、自分に合った対策も立てられるはず。その対策を元に、過去問演習以外の時間は過去のものの復習を繰り返したり、過去問以外のもっと解説の多い新しい問題集使って勉強する。(予備校生は予備校の講義で基本的には十分だから、新しいものはそれを中心にしよう。ただし、カリキュラム通りに受けるのではなく、自己分析に合った講義を自分で選択する必要もあるから、ここらへんはしっかりと考えよう。)特殊分野があって、しかも苦手な場合は、それ用に別に対策を立てて実行することも怠りなく。

 つまりまとめると、過去問演習→自己分析→対策に合った復習や新しいものの勉強→別の年や別の学校の過去問演習・・・の繰り返しをこの時期でやるんだよ。

 あとここで触れておきたいのだけど、センター試験はぜひ受けるべき!センターが必要ない人も、受けた方がいい。今はセンター受験できるところも多くなったし、今後も増えていくはず。そして関係あるないにかかわらず、センターにはいろいろなメリットがある。(詳しくは「センター試験のメリット」を参考にしよう。)

 この時期にやれば、1の基礎力確認の際にセンターを解いたときよりも、ずっとできるようになっているはず。それが自信につながる。できないならできないで自己分析と対策の実行による実力アップにつながる。だから、受験はしないにしても、センターの過去問を利用して、自分なりの模試を必ず行おう。1の時は時間はあまり気にしなくていいといったけど、この段階ではもちろん時間もしっかりと意識してやろうね。(最近の2年分の本試と追試を行えば、最高4年分できることになる。それだけやれば十分だし、出来がよければそこまでやらなくてもいい。出来が悪いときは、全体を通して演習を行うよりも、大問ごとに自分の苦手なものを見つけ、その問題だけさかのぼるのがいいね。)

 それと上にも関係あることだけど、志望校の過去問演習は、(センターを最初に行った後)難易度の低いところから高いところへという順でやるといい。(ここで言う難易度というのは、偏差値だけではなく、問題のレベルという意味。)やはり簡単な問題の方ができるだろうから自信になるし、勉強の段階と同じように簡単なものから難しいものへとステップアップしていった方がスムーズ。もちろん受験校の数にもよるんだけど、全校2年分はやるのが望ましいね。もちろんそれ以上やってもいいけど(特に志望順位の高い学校はね)、それよりは今までの復習や自分の対策にあった新しいものを勉強した方がいいね。(センターのとこに書いたのと一緒だけど、特に苦手な大問や特殊な問題がある場合は、その問題だけは何年分も繰り返すのはおすすめ。全体を通してやると時間がすごいかかっちゃうけど、それなら短い時間でできるから能率的。)

    6.試験期間(2月〜3月)

 もうこの時期になったら、あせっても仕方がない。だから試験期間で一番大事なのは、本番の試験で最高の状態で迎えられるような準備をすること。それは体調はもちろんだし、精神面も、勉強面もそう。

 この期間は試験もあるし、なにかとバタバタして準備で忙しくなるから、やれることも自分なりの模試の続きと、復習ぐらいに限られてしまう。

 だから計画を立てる上で一番大事なのは、この時点(つまり5の段階)までで勉強が一通りの終わるように、計画を立てておくこと!もちろん、試験直前の期間の勉強は大事だし、このときの追い込むはすごい実力アップにもつながることが多いけれど、それはあくまで最終手段だよ。