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がんばれ大学受験生-英語の過去問分析!
青山学院大学(国際政治経済学部)2004年度

 このページでは、青山学院大学(国際政治経済学部)の2004年度の英語を僕なりに分析したものを公開します。過去問演習の時に、参考にしてね!

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<青山学院大学(国際政治経済学部)2004年度の分析>

<データ>

制限時間−90分
配点割合−150/350点
*A方式の場合。方式によって配点は異なる。


<解く順番と時間配分>

   〔T〕→〔U〕→〔Y〕→〔X〕→〔W〕→〔V〕

   〔T〕15分 〔U〕15分 〔V〕10分(3分×3) 〔W〕20分 〔X〕15分 〔Y〕5分 〔見直し〕10分

 *本番では見直しする時間はないだろう。問題量が多いから、自分に一番合った順番と時間配分で解くのが大事!


<問題別分析>

  〔T〕 読解 テーマ−言語(人間の言葉の特徴) ☆☆

         120字程度で説明 ☆☆☆☆

 *まずは、設問に合ったまとめをすることが大前提。文章自体は読みやすいし、まとめに使えそうな文もすぐに見つかるはず。ただし、120字だと人間だけまとめても、字数が足りない。そこで、動物のことばの特徴を前置きにし、一番強調すべき人間のことばの特徴をそれと対比させると、すっきりとまとまるはず。

  〔U〕 自由英作文 ☆☆☆

         50年後の世界

 *自由英作文といっても、字数も長くないし、ある程度自由に書けるタイトルなので、恐れることはない。背伸びをせず、自分の知っている英語で書けばいいのだから、この程度の自由英作文なら通常の英作文よりもむしろ楽である。

  〔V〕 読解

         A テーマ−文化(アメリカ文化) ☆☆☆
         B テーマ−社会(アメリカの連邦制) ☆☆☆
         C テーマ−文化(Eメール) ☆☆
            内容把握が各文章につき2つずつ ☆☆☆

 *短いが3つともとても興味深いいい文章。難易度的には標準かそれより少し下ぐらいであり、設問も標準レベルで2つだけしかないので、できるだけ早く解いてしかも最悪でも1つ間違い以内で抑えたい。前半の問題で主題かタイトルが問われているので、文章全体に関わるものを素早く選び、少し細部に関係ある後者は、本文の該当箇所を素早く探して解くとよい。

  〔W〕 読解 テーマ−社会(移民制限) ☆☆☆☆

         内容一致×10 ☆☆☆〜☆☆☆☆

 *長いので、読んでいるうちに論旨を見失わないように注意。「移民は制限するべきでない」という作者の主張をいろいろな面から論証していることが分かれば、早く正確に読めるはず。その上で、設問を解く際はできる限り本文中から該当箇所を探し、その部分だけはしっかり読むこと。

  〔X〕 読解 テーマ−医学(緩和治療) ☆☆☆

         内容把握×7 ☆☆☆〜☆☆☆☆

 *医学がテーマなので、文系の受験生には読みづらいかもしれない。大事なのは、通常の医学的治療ではなく、患者の精神面をサポートする医療(緩和治療)が役に立つのかを、数人の医学者の意見を交えて説明していることが分かるかどうか。これが分かれば設問は3択だし、該当箇所も探しやすい設問なので行けるはず。

  〔Y〕 読解 テーマ−生活(物理的な身近さ)

         空所補充×10 ☆☆〜☆☆☆

 *文章の空所補充は、文法と意味の両面から解くこと。特にこの問題のように、10個の空所に10個の選択肢というような問題は、どのような品詞が入るかを意識するだけで、スピードがかなり上がるはず。


<ポイント>

 分量がかなりあることもさることながら、〔T〕の要約と〔U〕の自由英作文など、通常の私立受験の勉強では対応しずらい設問もあるので、総合的な英語力がかなり高いレベルで必要となる。ほとんどが読解問題だが、ただ早く読むのではなくて、大切なポイントを意識しながら強弱をつけて読める速読力が全体的に問われているので、常日頃心がけて勉強しておくこと。また、私立文系では珍しい医学がテーマの文章が毎年出題されているので、できる限りいろいろなテーマの文章を読むことも心がけるとよい。

 もう1つ大事なのは、設問を解く順番と時間配分。これをうまくやらないと時間切れになり、大問1つがほぼ手付かずということにもなりかねない。過去問演習でしっかりとシュミレーションをし、自分に一番合った方法を探すことが大事。ちなみに一番上に書いた私の方法は、記述や自由英作文は時間切れではできないので先にやり(もちろん後を考えてできるだけ無難なレベルで留める)、内容に関するマークの読解を後回しにすることで、最悪時間が足りなければその時点で一番よさそうなものをマークする作戦を意識している。通常は一番難しい読解(今回ならばWかX)を最後にして、残り時間全力投球することを勧めるが、Vは3つの文章に分かれているし、他の読解よりはかなり簡単なので、最後に残った短い時間で解く作戦にした。ただし、Vを落とすとかなり痛いので、どうしても時間が足りない人は、時間があっても正答率が一番悪い問題を最後に回し、他を着実に解いて補うという最終手段も考えなければならない。ただし、大問1つを完全に捨てたらまず合格点は取れないので、できる限り時間内で全部を解くこと。