↑リスニングができない限り合格はない!↑

がんばれ大学受験生-英語の過去問分析!
国際基督教大学
2003年度

 このページでは、国際基督教大学の2003年度の英語を僕なりに分析したものを公開します。過去問演習の時に、参考にしてね!

amazon 「赤本(教学社)04」
楽天ブックス 「赤本(教学社)04」
(まだ持ってない人は、上のURLからも買えるよ。)


<国際基督教大学2003年度の分析>

<データ>

制限時間−110分(聴解力−50分、読解力−60分)
配点割合−?


<解く順番と時間配分の例−読解力考査のみ>

   Part2→Part1-Text1→Text2

   Part1 17分半×2 Part2 15分 〔見直し〕10分

 *Part2にかかった時間を全体から引き、単純に2で割った時間をPart1のそれぞれにかけるとよい。


<問題別分析>

   <聴解力考査>

(ちなみに難易度判断は、ICUで公表している電話による音声スピードと、トフルゼミナールでのICU対策講座でのCD音声を基準とする)

  PartT 短文に対する適切な答え×13 ☆☆☆

 *TOEICのPart2(Question−Response)に似た問題。始めの疑問詞の聞き取りに、特に注意が必要。

  PartU 短文の意味理解×12 ☆☆

 *リスニングの基本は音声の理解なので、これは絶対に出来なければいけない問題。

  PartV 短い対話に関する問題×10 ☆☆☆

 *TOEICのPart3(Short Conversations)やTOEFLのPart A(Dialogues)に似た問題。聞く前に、設問をすばやく理解し、ポイントをつかもう。会話の状況をイメージする力も大事

  PartW 短いテキストに関する問題 2×5 ☆☆☆☆

 *本文の内容把握から問題を解くのが理想だが、聞いているうちに忘れる可能性が高いので、設問を先に読み、その答えを探すことを目標に聞くようにするとよい。


   <読解力考査>

  Part1

  Text1 読解 テーマ−社会(食糧問題) ☆☆☆

         内容と語句に関する問題×10 ☆☆☆

 *TOEFLのReadingを簡単にした感じの問題。文章も設問も標準レベルなので、ICU受験者ならば最低8割は抑えたいところ。スピードよく本文を読み、テンポよく問題を解ける力が必要。また、食糧問題は環境問題と共によく問われるテーマなので、しっかりと読み込んでおこう。

  Text2 読解 テーマ−自然科学(オスとメス、男と女の違い) ☆☆☆

         内容と語句に関する問題×10 ☆☆☆

 *これもText1同様の対策が必要。テーマは非常に興味深い。こういう文章を楽しんで読めるようになれるくらいの読解力が欲しいところ。

  Part2 読解 テーマ−歴史(コピーの歴史) ☆☆☆

         空所補充×20 ☆☆☆〜☆☆☆☆

 *Part1はほとんどの受験生ができるだろうから、このPart2が読解力考査のポイントになると思われる。ほとんどが文法力を使って解くべきものであり、文法の理解と知識があり、しかもそれが使えるレベルにあるかを問う、非常にいい問題といえる。文と空所の関係をしっかりと踏まえ、どんな要素が抜けているかを把握し、消去法も使って解こう。意味がポイントの問題は、空所の前後の内容に確かな根拠を探すこと。適当にフィーリングで解くのは、非常に危険な問題。


<ポイント>

 さすがICUだけあり、リスニングも含めた総合的な英語力が問われているが、問題のレベル的には標準的な問題が多い。難問が解けるマニアックな英語力よりも、スピードよく音声や文字の英語が理解できる実践的な英語力を、大学側は求めているのだろう。ただし、ICU受験生は英語が得意な生徒ばかりが集まるはずなので、相当に高いレベルの戦いになることが予想されるから、過去問演習で出来たからといって安心しないこと。(個人的な意見としては、英語は出来て当たり前、非常にユニークな英語以外で合否が決まるのではないかと思う)

 聴解力考査に関しては、いろいろな手段を使って、普段から英語の音声に親しみ、本当の意味でのリスニング力をつけるのがベスト。ただし、時間のかぎられた受験生は、似たような傾向のあるTOEIC(やTOEFL)などを使い、問題演習をしながらリスニング力をつける方法が、現実的であろう。問題を解くには、リスニング力と共に、テンポよく解く練習と、設問をスキムする速読力も大事だからだ。この理想と現実の両立は、受験に限らずあらゆるリスニングの試験で大事である。問題を解けるようになるには現実的な方法が大事だが、そればかりだとリスニング力が頭打ちになる危険性があるばかりか、大学に入ってから苦労することが目に見えるからだ。問題自体はリスニング力があれば非常に簡単だが、ない人は当然出来ないので、非常に差が開くだろう。十二分な対策が必要である。

 読解力考査に関しても、問題は標準レベルなので、スピードが大きなポイントになる。ICUは上智大学(特に外国語)と同様、正しい日本語に出来ることではなくて、できれば英語を英語のまま理解できるような英語力を求めているためであろう。ただし、日本語を使って理解してもかまわないし、ほとんどの受験生はそのように解くはず。大事なのは、日本語は適当でもいいから、その英文が使えたい内容をつかむような読解をすることである。さらには、設問の該当箇所を本文からすばやく探し、その英文は少々時間がかかってもいいから正しく理解し、根拠を持って設問を解ける能力も大事。つまり、速読力と精読力の両立、さらには問題を解く際の正確性とスピードの両立が必要なのだ。普段からしっかりとした勉強をしておけば、Part1は通常の受験レベルで対応できるはず。(余裕がある人は、TOEFLのReadingの勉強をするのもよい)それより問題なのはPart2。これが絶対にポイントになる。文法を使えるレベルになるように勉強すること(TOEFLのGrammarの空所補充のような、短文の空所補充も勉強になる)と、苦手な人はこの問題だけを何年分も演習するとよい。通常の受験の空所補充問題に比べ空所の数が非常に多いから、ICUの問題の過去問演習が一番勉強になるはずだ。