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がんばれ大学受験生-英語の過去問分析!
慶應義塾大学(文学部)
2003年度

 このページでは、慶應義塾大学(文学部)の2003年度の英語を僕なりに分析したものを公開します。過去問演習の時に、参考にしてね!

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<慶應義塾大学(文学部)2003年度の分析>

<データ>

制限時間−120分
配点割合−150/350点


<解く順番と時間配分>

 *特殊な問題なので、私が勧める時間配分と方法を、文章を読む時間も踏まえて書いておく。各自アレンジしてほしい。

   1.本文を、辞書を極力使わないで読み、大意をつかむ。(20分)
   2.辞書を使いながら、細かく各文を読み込んでいく。同時に([)以外の問題は解く。(60分)
   3.([)を解く。ポイントを絞って読み、うまくまとめる。下書きももちろん行った方がよい。(25分)
   4.見直し(15分)

<問題別分析>

 *大問一つなので、設問ごとに分析。

 〔1〕 読解 テーマ−音楽学習の方法 ☆☆☆☆

   (T)和訳 ☆☆
 *If only+仮定法がポイント。それ以外文構造は難しくないので、完璧に出来ないといけない問題。

   (U)和訳 ☆☆☆
 *according以下の訳出が少し難しいかも。whatever以下が名詞句なのを見抜き、できるだけ自然な訳にしよう。

   (V)和訳 ☆☆☆
 *仮定法と比較がポイント。文構造はそれほどでもないが、比較の部分の訳出が難しいかもしれない。notと比較級に注目し、意味は最上級で訳すと楽。

   (W)指示語 ☆☆
 *複数の名詞であることと、意味から考えれば難しくない。

   (X)下線部把握 ☆☆☆
 *省略であることを見抜けるかどうかが一番のポイント(設問となっているので分かりやすいが、そうでないときも見抜けないといけない)。省略と倒置は苦手としている人が多いので、しっかり勉強しておこう。

   (Y)語彙 ☆
 *辞書持込可なので、絶対に落としてはいけない問題。

   (Z)英作文 ☆☆☆
 *本文に使えるところが必ずあるので、それを使おう。和英辞典も持ち込めるのだから、このぐらいは出来ないといけない。

   ([)要約(120〜140字) ☆☆☆☆
 *間違いなく点数に差が出るので、これが一番ポイントとなる問題。まずは設問をしっかりと読み、どうまとめればいいのかを考えること。大きなヒントになる。また、本文が長いので、しっかりとポイントを絞ってまとめないと、点数のもらえる答えは作れない。


<ポイント>

 長文一つ、しかも辞書持込可と、かなり変わった問題である。本文は非常に中身が濃い、勉強になる文章。内容自体は、2002年度よりも分かりやすい(特にバンドや音楽をやっている人には有利かもしれない)が、それでも受験レベルははるかに超えている。辞書持込ができなかったら、相当に難問だろう。(ちなみに☆は辞書持ち込み可を前提に考えてある)語彙は調べられるのだから、和訳などは文構造さえしっかり見抜けば満点も可能。その他の問題も、落としてはいけないものが多い。そのため、([)が最大のポイントであることは間違いない。慶應レベルなのだから、他の問題は8割以上できて当然。あとは([)ができるかどうかが勝負の分かれ目になるだろう。いきなり本番で書こうとしても厳しいので、慶應の文の過去問はもちろん、国公立の問題を使って、論述の練習をしておくとよい。辞書は英和と和英を持ち込むことを勧める。ただし、辞書持込可といっても、全部を引いていると時間が足らない。(他の受験校も併願しているだろうから言うまでもないところだが)地道な語彙力アップは必要不可欠だし、またここを受験する人は普段から電子辞書ではなく、普通の辞書を使うようにしよう。辞書を早く的確に引くのは、普段の訓練がものを言うからだ。また、2時間と時間的には余裕があるが、しっかり時間配分しないと全部の問題に全力で取り込めなくなる。自分なりの時間配分の目安を作り、過去問演習でコツをつかもう!

<補足>

 慶應義塾大学の公式HPで調べたところ、合格最低点が215点なので、英語で最低100点はとらないと厳しいだろう。辞書持ち込み可だし、7割5分ラインの110〜115点を目指そう。そうすれば他の2教科が平均点でも合格できるはず。