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がんばれ大学受験生-1文英文読解!
関連文の解説(04年度第10回)

<解説>

 今回は早稲田大学の人間科学部の読解問題−1(C)からの冒頭からの抜粋です。今回も冒頭の2文にしました。早稲田の人間科学部の問題は速読力を鍛えるのにいい問題です。ぜひやってみましょう。

 今回の一番のポイントは挿入です。挿入にはいろいろなパターンがありますが、一番多いのは“S, 〜, V…”のパターンです。このパターンに限らず、挿入を見抜くコツにはカンマがあります。2つのカンマに囲まれた部分がなくても前後のつながりがいい場合は挿入です。三角のカッコで囲いましょう。

 この“S, 〜, V…”の“〜”の挿入部分には、本当にいろいろなものが入ります。特に多いのは@名詞→同格(=でつなぐ)と、A形容詞系統→Sを修飾(矢印を引く)の2つです。そしてこのAのパターンで多いのは分詞関係詞です。

 文を読んでいきましょう。Scientists in EnglandがS、その後にカンマがあって、カンマの終わりの次の語haveがVになっています。そこで上記の挿入のパターンだと分かります。三角のカッコで囲います。実際は", analyzing"の時点で分詞の修飾と気づくのがいいのですが、分かりずらい場合はカンマの後ろをチェックしてから戻ってもかまいません。今回は現在分詞で、その分詞の意味上の主語であるScientistsに矢印を引きます。ちなみに形容詞系の修飾でもカンマがある場合は、前から訳していくのが原則です。

 その科学者達が発見した内容、すなわちhave discoberedのOがthat以下です。thatは完全文の前に来ると名詞のかたまり(四角いカッコ)になります。他動詞の目的語になるthat+文のthatは省略されることも多いです。

 もう1つのポイントは", going 〜"の部分です。その前で文が終わっているので、これは動名詞ではなく、現在分詞です。文が終わっていて、“カンマ+〜ing”とあったら、まず付帯状況の分子構文になります。詳しくは関連文の解説を読んで欲しいのですが、“and+V”に直して前から読みましょう。そして和訳の場合は、カンマの前後の意味を考えて、前から訳すか後ろから修飾して訳すかを判断します。今回はturn on speedを具体的に説明しているので、後ろから修飾して訳しても、前から「つまり」と補って訳しても問題ありません。

 2文目もThe fidingsというS、その後がカンマとカンマで挟まれ、areというVが続くので、同じ挿入のパターンです。reportedは動詞の過去形ではなく過去分詞です。当たり前のことですが、英語は1文にSとVは1つずつしか置けません。2つ以上置く場合は接続詞を、接続詞が無い場合は関係詞か分詞が使われます。areがあるのに接続詞がないのですから、reportedは過去形ではなく過去分詞になります。もう1つ、この文は現在形ベースで書かれています。なのにいきなり過去形になっているのも違和感を感じるはずです。これも過去形か過去分詞かを見抜くコツです。そして最大の見抜くコツは、挿入のパターンです。S+カンマとあった時点で挿入では?と疑い、後ろにreportedがある時点で過去分詞だと見抜けると理想的です。ちなみに先ほどの文も、S, 〜ingの時点で見抜けます。カンマとカンマを三角のカッコで囲い、findingsに矢印を引いておきます。過去分詞なので訳す際は受身を意識しましょう。

 その後ろはare rare evidence that 〜となっていますが、このthatは何でしょうか? be動詞の後ろにevidenceという名詞があるのですから、もちろんCです。その時点で文は完成しているのですから、evidenceを説明する同格のthatか、修飾する関係代名詞のthatかどのどちらかです。見抜き方は前者は後ろが完全文、後者は後ろに名詞の要素が抜けた文が来ることです。同格でも関係代名詞でも、名詞のイメージを膨らませるという意味では一緒ですが、和訳の場合はしっかり見抜かなければいけません。後ろの文を読んでいきましょう。

 large theropodsがSで、その後ろにダッシュ(―)があります。これはカンマよりも強い切れ目で、本当は違いもあるのですが、カンマと同じと考えて問題ありません。2番目のダッシュの後ろにwereというVがあることから、これも同じ挿入のパターンです。三角のカッコで囲います。今回は前置詞+関係代名詞なので、これも形容詞系の修飾です。先行詞はもちろんlarge tropodsなのでそこに矢印を引きます。このofは後ろに最上級の文が来ていることから、「〜の中で」のofです。前置詞+関係代名詞の場合は、その関係代名詞の中に先行詞を入れて読むのがコツです。今回は「そのthropodsの中で〜」と読みます。

 ちなみにthropodsですが、非常に難しい単語ですね。この語はほとんどの受験生が初めて見た単語だと思います。ただ、前の文にあるtheropod dinasaurの言い換えだと言うことは気づけるはずです。なので実際の試験では「恐竜の一種なんだろうな」という感じで読めば大丈夫です。ちなみに「獣脚竜」という意味で「肉食性の後脚歩行の恐竜」を指します。また、後ろにTyrannosaurus rexとあるのもヒントになります。ローマ字読みすれば「ティラノサウルス・レックス」、通称「ティーレックス」のことだと分かるでしょう。映画ジュラシックパークを見たことありますか?あの中に出てくるでかい恐竜です。

 このように、単語の意味が分からなければその文や前後をヒントに類推すればいいですし、実際の今回の問題ではマーク問題なので注がありませんが、もし和訳なら間違いなく注がでます。覚えなくてもいい単語です。ただし、類推には限界があることはしっかり肝に銘じ、地道な語彙力アップの努力は怠らないようにしてください。毎年失敗してしまう受験生の多くに、語彙力などの知識力アップための努力を怠る人が見られます。英語、特に受験英語は能力など関係ありません。(そもそも人間にそれほどの能力の違いがあるとは思いませんが・・・)地道に努力をすれば絶対に出来るようになる教科です。もちろん能率も大事ですが、語彙の勉強は特に地道な努力が大切です。詳しくは「単語の勉強法」を参考に、毎日着実に語彙力アップに励みましょう。

 今回は似た形の挿入が続きましたが、他にもいろいろとあります。まずはこの“S, , V…”だけでもすぐに見抜けるようになりましょう。


<マーク>


<訳>

 「イギリスの科学者達は、オックスフォードに近い石灰岩の石切り場にあった大きな獣脚恐竜の1億6300万年前の足跡を分析し、この二足歩行の獣が実際に、2、3歩で時速4マイルから18マイルへとスピードを上げることができたことを発見した。〔この二足歩行の獣が実際に、スピードを上げることができた、つまり2、3歩で時速4マイルから18マイルへと進むことができたことを発見した〕その発見は、雑誌「ネイチャー」で報告されたが、大きな獣脚恐竜が、その中ではティラノサウルス・レックスが一番有名だが、走ることができたというまれな証拠である。」


<語句>

 ・analyze「分析する」 ・track「(人・車などの)通った跡、足跡」 ・limestone「石灰岩」 ・quarry「石切り場、採石場」 ・turn on 〜「〜を出す、つける」 ・stride「大また、歩幅」 ・be capable of doing「〜できる」