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英語で世界・・・-英会話上達の秘訣!
僕も昔は英会話恐怖症だった
英会話恐怖症を克服できたきっかけ

 僕も昔は、英会話恐怖症で悩んだ時期があった。そこでこのページでは、僕が英会話恐怖症を克服できたきっかけについてまとめます。これこそ、英会話力を上げるのに大事なポイントに気づいたきっかけだったので、まずはここを読んでね。

<僕も英会話恐怖症だった!> <教授のある言葉!>
<日本への留学生達との交流!> <まとめ!>


<僕も昔は英会話恐怖症だった!>

 今でこそ英語の先生をしている僕だけど、実は昔の僕は英会話恐怖症だったんだ。まずは、そのころをちょっと振り返ってみよう。

 英語の先生になりたいと思ったぐらいだから、学校の授業の中で英語は得意教科だった。といっても気合勝負の一夜漬けだったから、あくまで定期テストができただけだったけどね。大学受験は一夜漬けじゃ全く歯が立たないから最初は大変だったけど、「英語の先生になりたい」って気持ちは強かったから、とにかく英語ばっかり勉強してた。(実はこれって、受験においてはとっても危険だから、受験生は真似しちゃだめだよ)おかげで、英語は大得意教科だったし、受験も突破することができた。

 この得意意識が叩き潰されたのが、大学でのネイティブの先生の授業。もちろん、授業は全部英語で行われるんだけど、何を言ってるかさっぱり分からないんだ。一般の英語の授業は、周りの友達に日本語で聞いたりして、レポートを出すことで単位は来たんだけど、困ったのが教職の英会話の授業。こればっかりは授業中に英語で話さないといけないから、すごく辛かった。何をどうやって話せばいいのか全く分からないし、クラスメートはすごく話せているように感じることが余計にプレッシャーになって、自分からは極力話さないようにしてたんだ。授業時間がすごく苦痛で、いつも休みたくてしょうがなかったことを今でも覚えてる。

 しかも、自分では英語が得意だと思っていたから、余計に性質が悪い。「あんなに英語が得意だったのに・・・」「あんなに英語の勉強をしたのに・・・」、聞いたり話したりするとなると全くだめだったんだ。英語の先生になるのにこれじゃいかんと思って、大学院に進学することにしたんだけど、大学院に入ってもこの状態はなかなか解消されなかった。

 でもこれって、今考えれば当たり前だったんだよね。僕がその時まで一生懸命学んでいたのは、リーディングばっかり。だから、得意だと思ってたのも、リーディングだけだったんだ。学校でのテストや、大学受験も、ほとんどリーディングの能力しか問われなかった。少し必要だったのは、ライティングだけ。それなのに、英語が得意だと思ってたんだから、今思えば恥ずかしい限り。言語は4技能がバランスよくできて初めてできるといえるのだから、僕の場合はできたって言えなかったんだよね。

 そんな状況だったのだから、英会話なんてできるわけなかったんだ!だって、全然音声英語を聞く機会も、話す機会もなかったんだもの。中学高校の授業ではネイティブの先生はいなかったから、英語でスピーキングなんてしたこと一度もなかった。リスニングの授業もなかったし、テストもリスニングが問われれなかったから、ほとんど英語を聞いたこともなかった。なのに「できない・・・」「苦手だ・・・」「怖いよう・・・」って逃げ回ってたんだから、できるようになるわけない。今思えば、本当にもったいなかったなあって思う。

 ただ、これって僕だけじゃなくて、数多くの日本人英語学習者が感じている(あるいは、感じたことがある)悩みだと思う。みんなもおそらくそうじゃないかな?大学や語学学校などで教えていると、数多くの人が僕と同じような悩みを抱えていることにびっくりする。だからこそ、教える僕としてはやりがいがあるんだけど、この悩みを解消するのって、けっこう難しいんだ。

 なので、僕がどうやって英会話恐怖症を解消できたのかを、これから話そう。それこそ、僕が英会話上達に一番大切なポイントである、「心の問題」に気づくことになった、最大のきっかけだからね。


<教授のある言葉!>

 今振り返ってみると、僕が英会話恐怖症を解消できたきっかけは、2つの大きな出来事だった。まず1つ目は、大学院で教授に教えていただいた、ある言葉だった。

 大学院で英語教育の授業を受けていた時、ある先生(英語教育の世界では超有名で、何10年もラジオ講座の講師も勤めていらっしゃった教授)がこんなことをおっしゃた。

 『日本人に「英語をしゃべってみなさい!」というと、たいていの人は「私は英語がしゃべれないので、勉強してできるようになってからしゃべります。」と答える。でもこれではだめだ。できないのは当たり前なんだから、そのできないってことを認識して、10の力でもいいからとにかくしゃべってみなさい!そうすればその力はどんどん伸びていく。しゃべろうとしなければ、いくら勉強したって、いつまでたってもしゃべれるレベルには達することはできないよ!」

 この話を聞いた時、「まさに僕のことだ!」って思ったんだ。僕も、しゃべれる段階に達することを目指して、一生懸命勉強してた。音声英語の大切さを認識して大学院に入ったのだから、僕なりにリスニングをやり始めてはいたけど、英会話はもっとリスニングができるようになってからやろうと思って、英語を使う機会を作ろうとしてなかったんだ。

 ただ、このできないってことを認識すること自体が、僕達日本人には難しい。学校や受験で英語を勉強したせいか、できないことは恥だという意識がどっかにあって、ついしり込みしてしまうからね。僕もさっき書いたように、英語に妙な得意意識があったせいで、素直にできないということを認められなかった。そのせいで、英語を話せないことに、妙なコンプレックスを持ち続けてた。

 でもこの言葉を聞いて、すっと肩の荷が下りて楽になった。「しゃべれないのは恥じゃない。失敗を怖がってしゃべろうとしないほうがよっぽど恥なんだ」なって。そのおかげで、英会話に積極的に挑戦していこうという姿勢が生まれた。この意識の変化が、僕にとっては非常に大きかった。


<日本への留学生達との交流!>

 もう1つ大きかったのは、日本への留学生達との交流だった。

 大学院の夏休みにアメリカに短期留学に行くことにしたんだけど、行く前にそのプログラムの係りの人に、日本に来る留学生と友達になって欲しいと言われ、アメリカからの留学生のロブを紹介された。といってもメールアドレスを係りの人から聞いただけで、全部自分でやらないといけないから、正直かなりのプレッシャーだったんだよね。英語なんて全然しゃべれないし、「友達になんかなれるのかな?」って不安だった。

 でも、外国人と友達になれるなんてめったにないチャンスだし、できなくてもいいからまず話し始めないといけないということを実感した後だったから、思い切って英語でメールを送ってみた。そうしたら返事が返ってきたんだけど、「日本語は全く話せない」って書いてある。「やばい」って思ったけど、数回メールのやり取りしてたら、お互いが酒好きだってことが判明。「じゃあ飲みに行こう」ってことになって、最初に一緒にお昼ごはんを食べて、後日飲みにも行った。その時の彼との交流が本当に楽しかったんだ!

 もちろん、最初は全然会話にならなかった。むこうは6歳の時に家族でアメリカに移住してるので、中国語よりも英語の方が得意なぐらい。日本語は謙遜ではなく一語もしゃべれないぐらいだったから、僕のつたない英語で何とかするしかない。でも、彼の流暢な英語では何を言っているのかあんまり分からないし、僕も言いたいことが全然口から出てこないので、辞書を片手に筆談交じりで、何とかコミュニケーションを取ろうってがんばってた。そうすると、だんだんお互いのことが分かってきて、妙なプレッシャーがなくなっていったんだ。伝えられる内容はもちろん少なかったけど、苦手な英語で話しているという感覚がどんどんなくなって、日本の友達と馬鹿話をしている感覚になっていった

 その後は、彼だけじゃなく、そのプログラムに参加している他の留学生達とご飯食べに行ったり、お台場に行ったりもした。2週間ぐらいで僕はアメリカに行かないといけなかったからいったんお別れだったんだけど、留学のプログラムが終わった後に、何と彼は実家があるサンディエゴに僕を招待してくれたんだ。サンディエゴで遊んだり、2人でLAのユニバーサル・スタジオに遊びに行ったり、その後は車で大学のあるサンフランシスコにドライブして、彼が学生達とルームシェアしている部屋にもお世話になった。そこで、他の学生達とロブが日本から買って帰ったスピリタス(90%を超えるすごい酒)を飲んで盛り上がったり、ロブがいない時にはルームメイト達と大リーグを見に行ったりと、いろいろな楽しい経験をさせてもらった。

 彼らとの出会いによって、僕の英会話恐怖症はいつの間にか消えていったんだ。それは、一緒に楽しく遊ぶこと自体が楽しかったからなんだよね。あれだけ苦手だった英会話が、生まれて初めて楽しいと思えた。だから、下手な英語でも全然気にならなかった。逆に、下手な英語だからこそ、積極的にいろいろと話そうとできたのかもしれない。

 そしてこの時に気づいたのは、英会話だからって構えなくていいんだなということ。普段日本語でしている馬鹿話を、できる限り英語で伝えてみればいい。仲良く慣れれば、英語力なんてなくても十分楽しめる。今思えば、こんな当たり前のことに気づかなかったことが、僕を英会話恐怖症にしていたんだよね。

 その後も、日本に来る留学生達に少しでも楽しく日本での生活を楽しんで欲しいという気持ちと、もっと数多くの友達を作りたいという気持ちから、留学生達を支援するボランティアにできるだけ参加するようにした。そのおかげで、少しずつ僕の英会話力も伸びていったけど、「一緒に楽しく遊ぶのが大事!英語なんて二の次!」という気持ちは、変わらなかった。だからこそ、彼らとすぐに仲良くなれたんだと思うし、英語も上達していったんだと思う。


<まとめ!>

 以上の2つのきっかけから、僕は英会話恐怖症を克服することができた。そして、英語を使って交流をすることの楽しさを数多くの人に味わって欲しいという気持ちを持って英語指導をがんばっている。このHPだって、その一環なんだ。

 大学や語学学校などで英語を教えていると、昔の僕のような生徒がたくさんいる。英語を話せるようにはなりたいけど、なかなか言いたいことが英語で伝え合うことができなくて、つい日本語を使っちゃう人がね。中には、正しい英語にこだわりすぎて、すぐに「これって英語で何て言うんですか?」って聞いてくる人とか、「これで合ってますか?」って言う目で見てくる人もけっこういるし、妙な苦手意識があって、英語で話しをすること自体から逃げちゃってる人もいる。時には、「英語なんてしゃべれなくていいんだよ!」って言い切っちゃう人までいる。そういう人に限って、心の中では実は英語ができるようになりたいって思ってたりするんだ。

 生徒達の姿を昔の自分と重ね合わせてみて気づいたのが、「日本人の多くが英語でコミュニケーションを取ることに悩んでいるのは、英語力が問題なのではなく、むしろ心の問題が大きい!」ということ。そしてこれを解消しない限り、どんなに英語を勉強したってできるようにはならないんだ。だから、僕が英語を教える時は、この心の問題にも気を配って教えるように心がけてる。

 みんなも実はそうなんじゃないかな?そこで次のページでは、心の問題をもっと具体的に考えて行こう。