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↑語彙力があればリーディングがもっと楽しめるよ!↑

Endless Dream!-英語で世界・・・
リーディング
自分のペースでやりたいならこれっ!

 このページでは、英語(英会話)を学ぶ方法の1つ、リーディングでの勉強について書きます。一番自分のペースでできる方法なので、無理なく楽しくやってみよう!(「おすすめの洋書など」で僕が実際に読んだものも紹介してるので、そっちも参考にしてね!)

<リーディングで英語を覚えよう!> <アドバイス> <リーディングの方法>
<辞書の使い方> <訳本について> <英語を英語で理解することとは?>


<リーディングで英語を覚えよう!>

 リーディング、つまり英語で書かれた文章を読むことは、一見英会話には関係がなさそうだけど、実はとっても役に立つ。というのは、リスニングもスピーキングも、知っている英語の方が瞬間的に理解しやすいし、使いやすい。そのもととなる英語の表現や知識を蓄えるのに、短時間で多くの英語を吸収できるリーディングはとっても役立つんだ。

 また、英語を身に付けたいって人の中には、会話ももちろんだけど、日本語訳じゃなくて原書(洋書)で読んでみたいという人もいるはず。(例えば「ハリー・ポッター」シリーズの最新刊の翻訳版が待ちきれない人などね。)そういう人にとっては、リーディングを中心に勉強するのが、一番有効な方法。

 さらに、リーディングは一番自分のペースでできる勉強方法でもある。読むものの内容・難易度・読むスピード・回数・時間・ペースなど、自分で全て選べるから、プレッシャーを感じないでできるよね?

 だから、うまくリーディングを取り入れれば、英語の上達にとっても役立つよ!


<アドバイス>

 リーディングをする際に、いくつかポイントがあるのでアドバイスするね。

    1.あくまで楽しみとして読む!

 これが何よりも大切なポイント。学校や受験勉強で英語のリーディング(いわゆる英文読解ね)をしたときは、テストのために勉強していたわけだし、その文章自体も自分で選んだわけじゃないから、それほど楽しいものではなかったはず。訳せたりとか、設問に答えられたりすることが重要だったから、文章自体を楽しむこともなかなかできなかったと思う。

 でも、ほんとの英語を学びたい人は、テストのために勉強するんじゃないよね?(資格試験は別だけど、その場合はそれ用の問題集のリーディングのセクションを勉強した方がいいよ。)だから、リーディング自体を楽しむことが大事だし、リーディングで学んだ英語を元に、それをもっと他の英語技能(会話など)に活かしていくと、もっともっと楽しくなるはず。

 どんな言語でも本を読むのが好きって人は、英語でだってリーディングが楽しくできるはず。楽しくなければ読むものを変えればいいし、それでも楽しくなかったらリーディング以外の他の方法を試すのがいい。本を読むことは、その作者の言いたいことを受け取ることだから、本来とっても楽しいことなんだ。

 とにかく、楽しみとしてリーディングをすること!これが何よりも大事なポイント!!

    2.読むものは自分の興味のあるものを!

 これは1にも関係あるのだけど、読むものは何でもいいけど、自分の興味のあるものにしよう!日本語の本を読むときもそうだよね?自分の興味のあるジャンルや分野、好きな作家の本や好きな人に関する本なんかを読むでしょ?だからこれを英語に活かさない手はない。

 とにかく、自分の興味のあるものでないと楽しめないし、長続きしない。日本語訳で読んで面白いと思った本を洋書で探して読んだっていいし、その作家のまだ翻訳されていないものなんかを読んだら、もっと原書で読む意味が増すね。

 好きな作家だけじゃなくて、自分の趣味に関するものを読むのもおすすめ。これって実は、会話でも生きるんだ。というのも、会話のときって自分に興味のあることをしゃべることが多くなるでしょ?だから、自分の趣味に関する本を読むことは、興味深く読めるだけじゃなくて、実際にしゃべるときのネタになるし、関連のある表現や語彙を覚えることにもつながるんだ。

    3.自分の実力のレベルに合ったものを選ぼう!

 これも1に関係あるけど、いくら自分に興味のあるものといったって、あまりにも難しくてわけが分からなかったら、楽しくなりようがない。だから読むものは、自分の実力に合ったものをできるだけ選ぶようにしよう!!

 この自分のレベルの判断というのが難しいこところなんだけど、何回か繰り返し読んでみて全く内容が頭に浮かばないものは、レベルが高すぎ。繰り返せばだいたい分かるけど、すごく時間がかかって、前に全然進めないものは、少しレベルが高め。自分に合った目安としては、1度ざっと読み、分かりにくい箇所だけを繰り返して読めば、十分に分かる程度のものがいい。簡単に言えば、少々ぐらいなら苦労してもいいけど、その苦労が読む楽しさを奪ってしまうものはとりあえず保留したほうが無難!(詳しくは下の<リーディングの方法>を見てね。)

 リーディングは量をこなせばこなすほど力になるから、難しいものはもっと後の楽しみとしてとっておこう!またはそれを読むことを目標にし、励みにしてがんばるのもいいね。もちろん理想としては、1回だけ読んで理解できるようになるのが望ましい。しかも英語でそのまま理解できれば本当に理想的だけど、ここまではなかなかなれないかな?

 ただし気をつけてほしいのは、実力やレベルと書いたけど、これはあくまで楽しくなくなるほど難しいものは避けるべきということ。苦労したって楽しければ続ければいいし、簡単すぎたって楽しく読めるのもならレベルを上げる必要はないよ。(実はやさしいと思った本にこそ、自分が使えるような知識があることが多いからね。)もちろん、英語力を無理なく付けることだけを考えたら、簡単なものから難しいものへとステップアップしていくのがいいけど(英語があんまり得意じゃない人は特にね)、必要以上にレベルなんか気にせずに、楽しく読めるものをいろいろとたくさん読んでみよう!

 *ここではこの3つを挙げたけど、無理なく自分のペースで、楽しみながらリーディングをし、読むことで作者の考えや物語の面白さを受け取り、それを元に自分なりに感想や意見を持つことでより深く読み、それでもって英語の知識や表現も身に付いたら完璧だね!(って欲張りすぎ?(笑))


<リーディングの方法>

 今まで自分が実際に英語の本や英語で書かれた文章を読んできた経験や、このHPでも紹介させてもらっている本(特に、「ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本」「解読100万語!ペーパーバックへの道」はまじでおすすめ!)から得たリーディングに関係ある事柄などを元に、自分なりにアレンジしたリーディング方法を紹介します。(実際に、大学の授業では、この方法で読むことをすすめてるよ。もちろん時と場合によって変えたりもしてるけど、基本は下にある方法。)よかったら参考にして、試してみてね!

 *この方法は、あくまで英語を楽しみとして勉強するための方法です。受験英語の勉強法とは違うので、受験生はこれは参考にせず、大学受験ページの方を読んでね!

    1.細かく読まず、大体の内容さえつかめたらOK!

 楽しみとしてリーディングをする場合は、学校や受験英語の英文読解のように細かく読む必要は全くなし!だって理解を確かめるために問題が出されるわけじゃないし、楽しみとして読むのだから別に少々分からなくても、だいたいの内容さえ分かれば問題ないからね。(日本語の本を読む時だって、一字一句読まないでしょ?)

 その際、主語と述語に特に注意して読もう!英語は主語と動詞が基本で、その後ろにいろいろなものが付く。極端に言えば、「何がどうした」さえ分かれば、読み違えることはないんだ。(少々読み違えたって全然OK!)ちょっと極端に言い過ぎたけど、文の中に少々知らない単語があったって、その文の中のほかの部分や、その前後の文の単語がヒントになるので、類推だってできるから、少々なら知らない単語があっても読み飛ばそう。(あまりに知らない単語だらけでさっぱりというときはちょっとレベルが高いので、他の本に切り替えるのも手。)

 また、文章というのは文がかなりの数組み合わさったもの。英文のパラグラフ構成の決まりを知ってると、実はちゃんと読むべき文と読み飛ばしても問題ない文に分けられるんだけど、こんな難しいことができなくたって、いくつかの文があるんだから1文や1文わからなくたって周りの文が補ってくれる。

 とにかく、全部を理解して細部まで味わいつくそうっていう読み方をすると、リーディングの楽しみを奪いかねない。だから気楽な気持ちで読もうね!(もちろん時には、細部にこだわるといいときもあるんだけどね。)

    2.イメージを膨らませながら読む!

 これは特に物語を読むときに重要なんだけど、頭の中で登場人物をイメージしながら読むと楽しいし、理解も深まる。その際さっきも書いた「誰がどうした」に注目してイメージしていけば、難しいものでもかなり分かりやすくなるはずだよ。

 簡単に言えば、自分の中で映画を作っちゃうんだ!物語には人物描写が必ずあるけど、それを元にイメージしてもいいし、少々違っちゃったって自分なりのキャラクターを作っちゃうのも楽しい。頭に浮かびにくかったら、物語はたいてい映画化されてるだろうから、それを使ってイメージするのもいいし、自分のイメージとのギャップを楽しんじゃったりするのもいい方法だね。

    3.訳読をしない!

 翻訳家になりたいのなら別だけど、英文読解でやった(やらされた?(笑))ときみたいに1文1文訳をしながら翻訳する必要も全くない!そうするととっても時間がかかるし、最終的な理想は日本語を解さずに英語を英語のまま理解することだけど、訳読をしているとなかなかそのレベルにはいけないからね。

 もちろん最初っから日本語を使わないで読むのは不可能だと思うので、適当にいくつかの語句の塊の意味を順番に頭に思い浮かべて、それを頭の中で適当に組み合わせれば、大体の意味は分かる。短い文なら1文そのまんまだって、意味が取れるはず。そしてそのときも、きれいな日本語にしようとしない方がいい。

 あくまで英文から読み取りたいのは、筆者の考えや物語の展開であって、日本語訳ではないのだから、日本語を媒介にするのはいいとしても、ちゃんと訳せることを目的にしないようにしよう!

    4.ざっと読んで、所々繰り返して読む!

 1文が分からないとつい追求して止まっちゃうけど、それだとなかなか先に進めない。1でも書いたように、分からないところは飛ばしちゃっていいんだけど、だからといって全く分かってないのに飛ばしちゃうと、それもそれで内容がつかめないから楽しくないはず。

 なので、完璧に分かった文と完璧ではないけど大体分かった文は1度だけ、全く分からない文は数回(最高でも3回)繰り返し、それでも分からなかったらその文は飛ばす方法がおすすめ!これならそれほど時間がかからず、大体の内容がつかめるはず。第一、3回も読めば文全体は分からなくても、部分的には少しくらい分かるでしょ?これで十分。(3回読んでも部分的にも分からない文や、分かったとしても何回も読み返さないといけない文ばかりなら、それもレベルが高すぎる可能性あり。)

    5.どんどん戻る!

 人によっては必ず左から理解し読み上げてはいけないとか、一度読んだ文を読み返してはいけないとかいう人もいるし、それもそれで一理あると思う。理想的には1度だけ読み、しかも英語の構造の順に左から読むのが王道だからね。でも僕の方法においては、読み返しても全然OK!

 もちろん、リスニングだったら繰り返されないわけだから瞬時に理解しないといけないけど、リーディングは書かれている消えない文字を読むんだから、そんなことにこだわらないで、1文や2文前に戻っちゃったり、1段落、1ページ、1章など戻っちゃったってかまわないよ。最初は読んで分からずに飛ばした文が、実は次の文で説明されていてヒントになったり、先の展開が分かって初めてさっき分からなかった前の章が分かったりすることも多いからね。

 テストなどのリスニングは1回しか聞けないけど、自分で勉強するときは何度も繰り返し聞くし、会話だったら分からないときに「もう一度いってくれない?」って頼むでしょ?なのに、リーディングだけ繰り返さないってのも変な話だよね?(そうやって考えると、一方的に一度しか聞けない資格試験のリスニングってのはちょっと変だよね。確かにそれのが難しいから、実力は分かるかもしれないけど・・・)

 ただしこれも、何回も何回も戻ってばかりだと先に進めないし、楽しくない。だから、やりすぎには注意!あと、後で読み返してもいいんだって気持ちになったら、1や4で書いたように、最初に読む時だって気楽な気持ちで読めるでしょ?(だから、3回を限度にしてるんだ。)

    6.繰り返し読む!

 5では部分的に戻っちゃう方法をすすめたけど、この場合は全体を通して読み終わってからの話。日本語の本を読むときは、たいてい一度読めば内容が分かっちゃうから十分だろうけど、英語の本の場合は理解が不足している場合も多いと思う。だから、もう一回最初っから読むのも、とってもいい方法!再度読んでみることで、最初に分からなかったことがたくさん見つかることも多いし、そうすれば内容の理解が深まるだけじゃなくて、その作品をもっと深く味わえる。

 ただ、内容が分かっちゃうとつまらないから、繰り返すのは気に入ったのだけでいい!あくまでここでいうリーディングは楽しみ重視だからね。また、続き物なんかは、先のも読んでから戻ってみたりするのも楽しい。さらに、全く関係ないものだっていろいろ読むうちに英語力が付いてくるから、最初読んだときはかなり苦労したものでも、時間を空けて読んでみるとすんなり読めたりもする。(英語力に関係なく、1度読んでるから読みやすくなるってことも言えるし。)だから繰り返すのって、実は大事なんだ。

 *ここでは6つ書いたけど、これにこだわらる必要は全くないよ。あくまで僕がすすめる方法だから。一度以上は読まないでとにかくいろんな本を読んでみるのもいいし、気に入ったのなんかは細部にこだわる読みをしたって、短いのだったら自分で翻訳を作ったって、あらすじをまとめたっていい。時と場合、自分の実力や読むものの内容や難易度などによって、いろいろと変えてみるのもとってもいい。ここにあるのをアレンジして、いろいろ試してみて、自分なりの方法を見つけてね!


<辞書の使い方>

 辞書の使い方に関しても、いろいろな考えがある。辞書はがんがん使うべきとか、英英辞典ならいいけど英和辞典は使っちゃだめとかね。そこで、僕が考える辞書の使い方を書いておくね。(あくまでリーディングの場合の使い方だよ。)

 これまでの文を読んでくれた人は、もう僕が言いたいことも分かるんじゃないかな?そう、リーディングを楽しくするためなら辞書は何を使ったってかまわない!そして、楽しみを失わない程度に辞書を引く!これが僕がすすめる方法。

 英文読解の時はしっかりと細かく理解することが特に初期段階では大事だし、受験生には手間を惜しまず辞書を引かないといけない!って指導してるけど、楽しみのためのリーディングは、少々分からなくてもいいのだから、辞書なんか使わなくたっていい。今は電子辞書時代だから楽にはなったけど、辞書を引きまくるのって疲れるでしょ?だから、辞書を引くことで楽しみを奪われちゃうなら、辞書なんか必要ない!知らない語句が少々あったからって、十分前後で類推できるし、そもそも語句の意味ってのは、それが含まれている文の他の部分や、周りの文脈があって初めて意味を持つものなので、辞書にも限界があるんだ。だから、電車の中で読むといいよ。それだと辞書引けないから、細部にこだわらないで読むことができるようになるからね。

 ただし、あまりに分からない語句ばっかりだったりだったら、それもそれで楽しくない。そんなときは、辞書を引くことで理解をアップできるから、辞書をどんどん使っちゃおう!でもそのときも、細かく引かないようにしようね。左から読んでいって、知らない語が出てくるとかたっぱしからすぐ調べちゃうって方法はまずいし、たくさん引かないといけないから疲れる。まずは文を通して数回読み、どんな意味かなって周りの部分や前後の文から類推してから辞書を引くといいんだ。(文の中の構造、簡単に言えば品詞なんかも意識してから類推し、辞書を引くともっといい。)そうすると、ただ辞書を引いたときより印象に残るから、使える語彙として頭に残りやすいからね。こうすることで、語彙力に深さと幅が出る。

 また近い位置に何回もその知らない語(いわゆるキーワード)が出てくると、内容が分からなくなっちゃうときがあるよね?それが分からないと全体の内容の理解に悪影響を与えるから、何回も出てくる語だけ辞書を引くのもとってもいい方法。だけどこれもいきなり引かないで、回りから類推してからのがいい。いろんな箇所で出てくるってことは類推するもとが多いってことだから類推しやすいし、文脈の中で単語を覚えるチャンスだから、とっても有効なんだ。

 使う辞書は、英英辞典がそれはいいに決まってる。理想は英文を日本語を解さずに英語で理解することだから、日本語を使う英和辞典はそのじゃまをしかねないから。でも、英英辞典だと使いづらいって人は、英和辞典で全然OK!電子辞書だったら僕が持ってるのもそうだけど、英英と英和(和英も付いてるよね?)が両方入ってるのが多いから、併用するのもいい。

 調べる際は、その語の意味だけじゃなくって、例文も読んでみよう!リーディングの文と使い方を比較するのも、とってもいい方法。こうやって複数の文から語彙を覚えると、類推を使った方法と同様に頭に残りやすくなるから、真の意味での語彙力アップになるからね。

 とにかく、辞書もあくまで楽しみのために引くようにしよう!辞書はとても大事なものだし、うまく使えばとっても有効だけど、辞書に頼りすぎるのもよくない。だからバランスよくね!


<訳本について>

 有名な洋書は、ほとんどが訳本(日本語訳がされた本のこと)があるはず。優れた訳本というのはたくさんあるから、それを使うのもいい方法。

 ただ、訳本に頼りすぎるのはよくない!訳本は基本的には英語を訳したものだけど、日本語だけで読めるようにするとの配慮から、必ずしも忠実に訳してしているわけじゃない。それに、これは辞書の使い方で書いたのと一緒だけど、日本語を介すると、将来的な理想である、英文を英語だけで読むことの大きな妨げになってしまう。だから使うとしても、理解を少しアップして、楽しみを増やすために使うのがおすすめ。

 一番いけないのが、左に洋書、右に訳本(別に逆でもいいけど)ってな感じで横に並べて、1文1文を比較する方法!英語と日本語の違いを理解するにはいいけど、これだとどうしても1文1文を訳すことだけに集中してしまい、内容をつかむよりも、正しく訳すことを重視してしまうからね。(日本語訳から英文の表現を覚えるなら使えるけどね。)

 なので使うとしても、考えても分からない文だけ参考にするにとどめよう!あとその際も、辞書でやった作戦と同じように、英文から類推した後に確かめるようにするといいね。

 それと、洋書を読む前に訳本を全部(または1章ずつ)前もって読み、だいたいの内容をつかんだ後は使わず、英文だけを読み続ける方法ならいい。特に、難しい洋書はいきなり英語だけで読むと大変だし、楽しくなくなってしまう可能性がある。だから、この方法なら訳本に意味があるんだ。それと関連するけど、何の洋書を読もうか探すときに、訳本を読んで面白かったものを選ぶってのはいいやり方なんだけど、そのときもこの方法は使えるよ。

 逆に、洋書を全部(または1章ずつ)読み終えてから、理解を深めるために訳本を全部読むという方法なら、これもこれでOK。でも、あくまで理解を深めるためだよ。合ってるか合ってないかをテストするように使っちゃうと、楽しみを大きく奪いかねないからね。その後にまた洋書を読んでみるのもいいね。

 少々分からなくたって、だいたいの内容さえ分かればいいのだから、別に訳本なんか使わないでいい!お金もかかるし、その分別の洋書を買った方がいいよ。(翻訳家さんたち、ごめんなさい。)使うとしても1部分だけとか、英文だけで読んだ後、または読む前にするなどし、1文1文参照するのはやめようね!


<英語を英語で理解することとは?>

 「英文を英語で理解するって何?」とか、「そんなこと不可能に決まってんじゃーん!」って思ってる人がいると思うので、最後に、それについてもコメントするね。

 このページで、僕は意図的に、「訳」「内容」を分けて書いてたんだけど、気づいたかな?似たようなものだけど、全然違うんだ。

 英文を読む際、たいていの人は「英文→日本語に訳す→内容を理解する」という方法をとっていると思う。この場合の真ん中にあるのが「訳」。一番右が「内容」ね。

 分かりやすくするのに、日本語の本を読むときのことを想像してみて。その場合は、「日本語で読む→内容を理解する」っていう順番になるでしょ?そう、その左に英文が入ると、上の順番と一緒になる。

 でも日本語の本の場合だって一番大事なのは、日本語を読むこと(例えば正しい読み方をすること)ではなくて、作者の言いたいことや物語の内容を理解することだよね?そしてもっと大事なのは、それに対して自分なりに考えることじゃないかな?なのに、英文を読むとなると、訳すことまででとまってしまい、次の段階までなかなか進めなくなってしまうことが多いんだ。だから、最後の段階まで少ない時間で行くためにも、訳を重視する方法はすすめないんだ。

 もう分かったと思うけど、英語を英語で理解することとはつまり、「英語で読む→内容を理解する(→それに対して自分なりに考える)」ってことなんだ。

 でも、日本語を使わないと内容や意味を理解することは難しいよね?だったら、訳す(きれいな日本語で正しく訳す)のではなく、ちゃんとした順番じゃなくていいから、できるだけ左から語句の意味をだいたい頭に浮かべて、頭の中でくっつけてるので十分。これに慣れると、細切れだった語句が、どんどん大きくなっていくはず。(文単位で読めるようにもなる。)別に左からにこだわらなくても、とにかく正しくきれいな日本語にすることを重視しない方がいい!

 これを続けて多くの英文を読んでいくと、いちいち訳さなくても、そして語句や文単位で日本語を使って意味を取らなくても、英文を英語で理解できるときがやってくる。僕はかなり読んだので、たいていの英文は、日本語を使わないでも内容を把握できるようになった。しかも1度目を通しただけでね。(もちろん、難しいのは時間かけて読まないと無理だし、他人に内容を説明したり、人に教えたりする場合は時間がかかるけどね。)これは自分の能力を自慢してるわけじゃなく、僕みたいに記憶力や語学のセンスがなくたって、誰でもできるっていうこと!(僕の場合は、あくまでリーディングね。リスニングもまあだいたいこのレベルまでいけたけど、スピーキングとライティングは、まだまだ英語でいきなりってレベルには程遠いからね。)

 じゃあ一つ簡単な例を出してみよう。"I love you!"っていう文があったとき(またはそう言われたとき(笑))、これをわざわざ「私はあなたを愛しています!」なんて訳して、理解しようとする人っていないでしょ?"I love you!"が示す内容を、日本語なんか使わなくなってそのまま理解できるはず。「それは簡単な文だからだよ。」って人もいるだろうけど、簡単だっていうのは何を根拠にそう思うのかな?何回も見たことあるから、簡単に思えるだけじゃない?

 そう、何回も見たことのある語句や文は、日本語を介さなくたって、意味や内容をつかむことができるんだ!そして日本語を介さなければ、その内容を元に自分なりの考え、意見を持つという段階まで行きやすい。(行動もそうだよ。自分もそうならすぐに抱きつけるし、違ったらひっぱたけるでしょ?(笑))そもそも、「私はあなたを愛しています!」って言われたってピンとこないけど、"I love you!"って言われた方がすっきり頭に入るでしょ?(日本語でもせめて、「めっちゃ好きだよ!」とか「すっごい好きよ!」とかでしょ?きれいな日本語じゃないけど、十分に、というかこれの方が伝わるはず。)

 上に書いた理解のプロセスも、"I love you!"で説明できる。英文の"I"は、日本語訳なら「私」であり、内容は「話したり書いたりする人自身」でしょ?("you"は同様に考えれば、説明しなくていいよね?)そして大切な"love"!(笑)英文の"love"は日本語訳なら「〜を愛する」だけど、内容は「その人と会うと思わずどきどきしたり、うまくしゃべれなかったり、逆に憎まれ口をたたいちゃったりする状態になったり、そのような感情を持つ」ことだよね。もちろん人それぞれ"love"の形や内容は違うけど、それぞれが頭や心の中に概念として持っているものでしょ?

 よく出会う語句や文ならば、英文からすぐに頭の中の概念に飛ぶことができ、それが内容を理解することになるんだ!これがどんどん進めば、英文を英語で理解できるようになる!ね、簡単でしょ?(笑)

 だからまずは、簡単な語句で書かれた英文をたくさん読むといいんだ。そういう簡単な語句こそ、実はどんな難しいものでも基本となって使われるものだし、リーディングに限らず日常会話で使われるもの。もちろん難しいのを読んだっていい。全部難しい語句で書かれてるわけじゃなく、語句のレベルが高く、あまり出会ったことのないものが多かったり、英文構造がちょっと複雑だったりするだけで、実は今までよく見たことのある基本的な語句がたくさん使われていることに気づくはずだよ。(難しく感じるのは、英語自体よりも、作者の言いたい内容の場合が多くない?あまりに哲学的だったり、自分があまり知らない分野だったりね。)

 リーディングに関しては、短時間で、しかも日本でも簡単にたくさんのものを読める。だから、一番日本語を介さないで理解できる分野だと思うよ。

 *この<英語を英語で理解することとは?>に関しては、僕の経験を元に考えたオリジナルなので、全然科学的な根拠なし!(笑)ただ、「なるほど」と思う人もいるんじゃないかな?あと「当たり前じゃん!」って思った人は、もう英文を英語で理解できるレベルに達してると思うよ。