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がんばれ大学受験生-英語のアドバイス!(分野別)
英文法の重要性と必要とされる力

 文法力は、英語力の土台となるもの。受験英語でもいろいろな面で必要とされる。ただし、重要なポイントを踏まえて勉強しないと、やっている割に力がつかないことも多い。このページでは、英文法の重要性と必要とされるについて書くので、まずはここを読んでから、次に「英文法を学ぶ際に大切なこと」「英文法の効果的な勉強法」を読もう。

<英文法の重要性>
<英文法で必要とされる力>


<英文法の重要性>

 英文法は、大学受験においては超重要!それは、文法問題として問われるからだけじゃない。しっかりとした文法力は、受験英語を得意にする上で、様々な面で役立つからなんだ。

 文法は言語のルール。だから、正しくその言語を使うために必要不可欠なものと言える。例えば、スポーツをする場合を考えよう。文法は、そのスポーツのルールに当たる。スポーツの場合、プレーヤーがルールを守らないと、全く試合にならないでしょ?言語も同じ。各自が勝手なルールに基づいて使ってしまったら、全然意思疎通ができなくなってしまう。だから、言語のルールである文法は、絶対に身につける必要があるんだ。

 でも、文法が重要な理由はそれだけじゃない。文法力が、短期間で外国語を身につけるための大きな武器にもなるからなんだ!

 母国語は文法の勉強などしないのだから、外国語である英語だって文法を学ぶ必要がないと言う人がいる。確かに、僕ら日本人が母国語である日本語を学ぶ際、文法を意識して学んだことはない。中学で国文法を学ぶけど、それはかなり日本語が使えるようになった後だよね。だから、文法を学んだ結果、日本語ができるようになったわけじゃない。なのに、僕らはなぜ日本語を使いこなせるのか?それは、圧倒的な量の日本語を吸収したり、表現したりする中で、徐々に正しく日本語を使いこなせるようになるからなんだ。つまり、言語を使いながら、自然と頭の中に文法が確立していくということ。文法を意識して学んでないだけで、実はちゃんと文法を習得してるんだ。外国語である英語を習得する場合も、母国語と同じように文法を学ばないで、英語を使う中から身につけることは確かにできる。

 でも、大学受験の場合はそうはいかない。受験勉強の期間は通常1年間しかないし、英語だけを勉強するわけにもいかないから、英語に触れられる量が限られてくる。その結果、母国語と同じように学ぶことは、非現実的などころか、危険でもあるんだ。そこで重要になってくるのが英文法。文法をある程度先に学ぶことで英語の土台を作り、その後も文法力を生かして他の分野を学んでいくことで、能率よく総合的な英語力を身につけることができるからね。

 最初に文法の必要性をスポーツの例で説明したけど、このこともスポーツに当てはめると分かりやすいと思う。スポーツをする際、本来ならば、最初にルールを学ばなくても、練習や試合の中から徐々にルールを覚えていけばいい。ただし、ルールが全く分からない状態でやったらどうなるだろうか?何をやっていいのか分からないせいで、回りに迷惑をかけたり、うまくできなくてイライラしたりして、上達しなくなってしまうはず。その結果、そのスポーツ自体を嫌いになってしまうかもしれない。逆に、最初に基本となるルールを学んでおけば、何をどのようにすればいいかが分かりやすいので、スムーズにそのスポーツが上達していく。しかも、最初から全部のルールを学ぶ必要はない。最低限必要なルールだけ覚えてしまい、後は実際にやりながら難しいルールを順次覚えていけばいいんだ。そして、かなりのレベルに達すると、必要なルールが身について自然と使いこなせるようになるので、意識してルールを学ぶ必要がなくなる。

 これは、受験英語と全く同じ。受験では英文読解が一番大事だから、それを例に説明しよう。読解が大事だからといって闇雲に文章を読んでも、なかなか読めるようにはならない。単語の意味が分かったとしても、文法(特に文の構造に関するルール)を知らなければ、正確に読めないし、スピードも圧倒的に遅くなる。その結果、読解に対する苦手意識がついてしまい、その後の英語力アップに大きな支障をきたしかねないんだ。逆に、重要な文法だけでも学んでしまってから読解に入れば、かなり文の構造をつかむことができるので、最初からある程度読める。そうやって勉強を続け、読んでいる中で見たことのない構造が出てくれば、それに関係のある文法を学んでいけばいい。そして、かなりのレベルに達すれば、文法を意識しなくても読めるようになる。ね、スポーツと同じでしょ?

 しかも、受験英語は文字英語(リーディングとライティング)が圧倒的な割合を占める。英語に限らず言語は、瞬時の修正をしづらい文字英語であればあるほど正確性が大事なので、文法が重要になってくる。だから、特に受験英語では文法を軽視するのは危険なんだ。また、さっき説明した使いながら勝手に文法が頭の中にできていくのは、言語学的には子供(12歳位まで)しかできないと言われているんだ。しかも、四六時中その言語に触れてないといけない。このことが大学受験生に不可能なのは言うまでもないよね。さらに、読解などの他の分野の授業や問題集の解説でも、講師と生徒の共通のルールである文法を元に基本的には説明がされるので、文法が分からないと解説を理解することすらできないので、全く勉強にならない。

 以上のような様々な理由から分かるように、文法はいろいろな意味でとても大事なんだ。簡単な日常英会話だけができればいいのならば、文法は気にせず、使いながら覚えていけばいいとも言えるけど、高度な英語力が問われ、しかも通常1年間しか勉強時間がない大学受験においては、文法を有効活用することが実力アップへの近道になる。事実、英語が苦手な受験生の多くは、文法力が低い場合がほとんどだからね。

 文法力は語彙力と共に、英語の土台になるもの。志望校に文法問題が少ないからといって軽視してしまうと、他の分野の問題にも支障をきたしかねない。特に、和訳や英作文などは、文法を意識しないと全く点数がもらえない。もちろん、文法問題なんてできて当たり前のチャンス問題だから、できなかったら致命傷になりかねない。さらに、設問を解くために必要なだけじゃなく、普段の勉強でも、文法力を生かして勉強することは、非常に有効な戦略になる。なので、受験英語において文法を軽視することは非常に危険だ!ということは、しっかりと認識しておこう!


<英文法で必要とされる力>

 受験英語では文法がかなり細かいところまで問われるので、必要とされる文法力を身につけるには、実はとても時間がかかる。文法といってもたくさんのいろいろな単元に分かれているし、知識の範囲や量も膨大にあるからね。そのため、「文法を完璧にしてから・・・」なんて考えていると、他の分野の勉強が間に合わなくなってしまう。だからこそ、文法の重要性・勉強すべき単元の順番・効果的な勉強法などに注意しないと、時間がかかるだけで、なかなか身にならないんだ。

 そこで、まずは考え方として、文法を

   A.他の分野にもつながる基本的な文法

   B.(主に)文法問題を解くための細かい文法

の2つに分けて考え、勉強するといい。別々に説明しよう。

 Aは、英語を理解するための本当に基本的なルール。受験英語の場合は、まずは英文読解に必要な文構造を見抜くためのルールがこれに当たる。<英文法の必要性>でも説明したように、最低限必要なルールを学んでから読解の勉強をしないと、極端に能率が悪くなるからね。もちろんこれは、読解以外の分野でも超重要になる。文法はいろいろな単元に分かれ、単元ごとに基本となるルールがあるから最終的には全ての単元を学ばないといけないけれど、最初から全部をやろうとすると時間がかかってしまう。だから、基本的な文構造を見抜けるようになるために、最低限必要な単元を先に学んでしまった方がいい。文構造を見抜くには、文の主要素(SVOC)とその要素を修飾する部分を見抜くことが必要。そのため、「1.文型その他」「2.準動詞」「3.関係詞」をしっかりと勉強することが大事になってくる。

 1の「文型その他」は、重要な品詞(特に名詞・動詞・形容詞・副詞)の違いを理解し、その組み合わせ方(語順)のルールを学ぶこと。いわゆる「5文型」のことを指す。文型自体は必ずしも5つに分けられるわけではなく、絶対的なものではないんだけど、文構造を見抜く際のルールとして使えば非常に有効な手段だから、しっかりとマスターしよう。さらに「その他」とあるように、文型だけでなく、いろいろな文の種類(例えば、疑問文・否定文・命令文・受身の文など)も学ぶ必要があるし、もっと言えば代名詞の活用(I、my、me、mineとかね)とかも学ばないといけない。簡単に言えば、中学1年生ぐらいで学ぶ基本的なルールが1になるよ。

 2の「準動詞」は、動詞の変形(V’)で、不定詞動名詞分詞のこと。この3つは非常に重要。英語は動詞によって文の形が決まるので、そもそも動詞は英語の中で一番重要な品詞なんだけど、この3つは動詞の働きを残しながらも、名詞や形容詞や副詞の役割をし、文の要素になることもできるからね。1で学んだ重要な品詞の中で名詞になれるのが、不定詞の名詞的用法と動名詞。また、形容詞(名詞を修飾するもの)の役割をするのが、不定詞の形容詞的用法と分詞の形容詞的用法。さらに、副詞(名詞以外を修飾するもの)の役割をするのが、不定詞の副詞的用法と分詞の副詞的用法(分詞構文)。以上のように、英語の大事な4つの品詞に関係があるからこそ、文構造に関わってくる重要な文法単元なんだ。

 そして忘れちゃいけないのが3の「関係詞」。英語が得意になるか不得意になるかの分かれ目にもなりやすい、最も重要な単元だからね。ほとんどの関係詞は、簡単に言えば文が後ろから名詞を修飾する時に使われるつなぎ言葉、つまり形容詞の一種なんだ。しかも英語は長い形容詞は後ろから修飾するため、日本語と大きくことなるから苦手になりやすい。単独の関係代名詞→前置詞+関係代名詞→関係副詞という風に発展させていくと分かりやすいはず。とにかく、形容詞は重要な品詞なので、関係詞もしっかりと学ぶ必要があるよ。

 この3つが特に重要な文法Aになる。極端に言えば、この3つがしっかりと理解できて、語彙力さえあれば、ほとんどの英文を読むことが可能なぐらい大事なんだ。だからこそ、この3つだけはできるだけ早い時期にしっかりと固めておくことが大事!もちろん他の単元も大事だけど、この3つを固めてから他の単元につなげていくと、効率よく文法力アップになるよ。ちなみに、この3つが終わったら、一番重要な動詞に関係ある単元(例えば時制)から始め、その後は重要な順に学んでいくといい。

 またその他の単元も、まず最初にその単元に関係ある一番重要な基本ルールを学ぶことが大事。それだけで読解などに必要な文法力がつく場合が多いし、基本ルールを学ばないでただ問題演習だけやっていても、なかなか設問を正しく正確に解くための知識がつかないからね。(このことはとても重要なので、詳しいことを「英文法の効果的な勉強法」で説明するよ)

 Bは、主に文法問題を解くための細かい知識。大学受験の文法問題はできて当たり前のチャンス問題な割に、かなり細かいところまで問われることが多いから、できるだけ多くの問題演習をこなし、間違えたところを中心に知識を蓄えることで、だんだんとできるようにしていけばいい。夏休みの終わりまでに全ての単元を一応終わらせ、その後に前期に勉強したものを効率よく繰り返したり、新しい問題演習をしたりすることで、知識の量と幅を広げていくといいよ。

 まとめると、まずはAの他の分野にもつながる基本的な文法を「1.文型その他」「2.準動詞」「3.関係詞」を中心に勉強し、その後に他の単元もまずは基本的なルールを理解してから問題演習をすることで、Bの(主に)文法問題を解くための細かい文法知識を増やしていくのが、文法力を効率よくつけるための勉強の方向性になるよ。