↑しっかりとした文法力をつけるには、予備校の授業が一番!↑

がんばれ大学受験生-英語のアドバイス!(分野別)
英文法の効果的な勉強法

 「英文法を学ぶ際に大切なこと」で、文法を勉強する際の3つの重要なポイントについては分かったと思う。そこでこのページでは、英文法の効果的な勉強法について書くので、参考にして、文法力アップに励もう。

<参考書&問題集&過去問>
<文法問題演習の方法>
<1年間の文法学習の流れ>


<参考書&問題集&過去問>

 文法を学ぶ際に大切なことが分かったところで、次にどのような英語教材を使ってどのように勉強していけばいいのかを説明するね。ここからは、市販の教材を使って自分で勉強する人向けに書くので、予備校で文法の授業を受ける人は、その授業のテキストの性質や先生の教え方を元に、うまく修正しよう。授業の予習&復習を主にして、足りないところを市販の教材で補うといいよ。

 市販されている英文法に関する書籍は数え切れないほどあるけれど、大きく分ければ、参考書問題集、さらにそれがミックスされたものに分かれる。

 基本的ルールの理解がまず大事なので、本来は最初に参考書がいいんだけど、間違っても分厚い参考書を買って、それを読破してやろうなどと考えてはだめ!文法はあくまで土台にすぎない。分厚い参考書を終えるには膨大な時間がかかるし、難しい文法用語の多さに文法嫌いが助長されるだけ。分厚い参考書は、あくまで分からないところを参照するためのもの。もちろん1冊位は持っておいた方がいいけれど、もっと後でかまわないよ。

 ならば問題集がいいかということ、これにも問題がある。問題集はたいてい問題演習のために作られているので、問題が多い分解説が少ないんだ。つまり、文法知識の暗記が主な目的なので、最初に学ぶべきルールの理解が難しくなってしまう。問題を演習することで知識が増えるだけでなく、単元別になった多くの文に触れられるので、絶対に問題集を勉強する必要はある。ただしそれは、ルールをある程度理解した後にやるべきなんだ。

 そこでお勧めなのは、参考書と問題集がミックスされたもの。まずその単元における重要事項の説明があり、さらに適度な数の問題がついているものならば、基本ルールの理解→文法知識の暗記というふうに勉強できる。1冊終わった後は、時間の許す限り別の問題集を使って問題演習をし、理解が足りない部分を参考書などを使って補えばいい。

 もう1つお勧めなのは、理解に役立つ本。大学受験の文法書には、参考書よりも分かりやすく、読むことで基本ルールを理解できるものがある。予備校の講義を文章にしたものとか、図で文法を説明したものとかね。これならば参考書よりも短時間で勉強できるので、これを使ってまず理解をし、その後に関係ある単元の問題集を使って、文法知識を暗記していけばいい。

 つまり、参考書と問題集のミックス本や理解に役立つ本を使って基本ルールをまず理解し、関係ある単元を単元別問題集を使ってできるだけ解くことで文法知識を理解しながら暗記し、適時理解に役立つ本や参考書などで分からないところを補っていくのが、単元別の英文法の勉強法になるよ。ちなみに、予備校の講義の場合は通常、基本ルールに関する解説をしてから、テキストの問題演習に移るはず。なので、これをミックスの代わりにし、自分で問題集を勉強してもっと発展させ、分からないところは先生に質問に行けばいい。

 単元別の問題集を何冊やればいいかは、受験生の実力や志望校でどのぐらい文法問題が出題されるかによって変わってくるけど、基本ルールの理解ができているという前提で、予備校で文法の授業を受けている人は1冊、それ以外の人は2冊を、ほぼ完璧になるまで効率よく繰り返すのが最低条件。ここでいう問題集は、大学受験レベルの単元別の問題演習用で、ある程度以上の量があるものね。もちろんそれ以上やった方がいいけれど、文法以外にやらないといけないことがあるし、文法もこの後にすべきランダム問題演習に時間を回したいので、とりあえずはこのぐらいで大丈夫。

 ただし、苦手な単元がある場合は、新しい別の問題集でその単元だけをやることは必要。何冊も適当にやるのは意味がないけど、何かを1冊全部通した後ならば、つまみ食いでも十分効果がある。単元別でできないようだと入試で出てくるランダムの問題が解けるはずがないので、単元別ならばある程度以上できるようにしておこう。

 基礎力がある人は、大学受験レベルの市販教材を自分のレベルに合わせて使えばいいけれど、問題は英語が苦手な人。そういう人は「中学文法からやり直そう」で説明したように、中学文法のおさらいができる教材から始めよう。教科書を使うと時間がかかりすぎてしまうので、高校受験用の総まとめの文法書を使うのがお勧め。たいていの場合、上で説明した参考書と問題集がミックスされたものになっているので勉強がしやすい。もちろんそれでは厳しい人は、もっと簡単で解説の多い基礎の基礎から取り扱っている文法書を使う必要がある。でも、ほとんどの人は総まとめ用で大丈夫なはず。その後に大学受験レベルのもので同じようなものを勉強するし、大学受験生の場合は早く大学受験レベルに移行したいので、とりあえず総まとめの文法書でおさらいを終えよう。

 だから、英語が苦手な人は、高校入試の総まとめの文法書→大学受験のミックスになった問題集か理解に役立つ本→単元別の問題集、のように進むといいね。時間のあるならば、英語が苦手じゃなくても、同じように中学文法のおさらいをしておいた方がいいよ。

 単元別である程度固まったら、ランダムの問題演習をし、脳に蓄積された文法知識を正確に速く使う練習をしなければいけない。ただここで問題になるのは、何を使うかということ。実を言うと、文法の問題集は単元別のものがほとんどで、ランダムのものがあまりない。あってもセミランダム(単元は書いてないけど、同じようなポイントの問題が並列されているもの)なんだ。もちろん、そのような(セミ)ランダムの問題集を使うのは非常にいい方法。解説も多いしね。予備校の授業なら、後期や冬期講習などでは、(セミ)ランダムの問題演習用の文法講座が用意されているはず。それを利用するのもいい方法。

 もう1つランダムの問題演習をする時に使えるのが、赤本などの過去問集。本来過去問集は解説が少ないので自習には向かないのだけど、文法に関しては、単元別に勉強した後ならば、少ない解説でも十分勉強できるはず。解説の不足分は辞書や参考書を使って補えばいいしね。志望校の過去問は数年分を全部通して解きたいから残しておきたいので、ランダムの文法問題演習だけをしたいなら、志望校じゃない大学の過去問集を使って文法問題だけをコピーして解くといい。予備校生は赤本の貸し出しをやっているところが多いので、それを使用しよう。さらに、志望校の問題を過去問演習で全体を通して解いた時に解いた文法問題は、一番実践的なランダムの文法問題演習になる。その意味で、志望校の過去問を早めの時期に1年分だけ解いてみて、出題形式・難易度・文法問題の割合をつかんでから、それに似た文法問題を志望校以外の大学の過去問集で探すのは、非常に有効な方法だよ。

 さらに、余裕がある人は正誤問題を解くといい。選択式の文法問題だと多くの受験生ができてしまうので差がつかない。だから最近特に難関校で出題が増えてきたのが、間違い探し問題なんだ。正誤問題は文法や語法の知識を使って間違いを探さないといけないので、高度な力が必要とされる。だから、ヤマカンでは解けないので、差が開きやすく、最近重要性が高まっているんだ。苦手にしている受験生も多いんじゃないかな?だからこそ、志望校で問われている場合はしっかりと対策しなければいけないんだけど、問われていない場合も余裕があれば正誤問題の勉強をすることを勧める。文法力を使って解かないといけない一番難しいランダム問題なので、一番いい文法の勉強になるからね。過去問集で探して解くのが一番手っ取り早いけど、正誤問題対策用の問題集も市販されているから、それを使うのがいい方法。

 ついでだから、正誤問題の勉強法についても少し触れておこう。多いのは、1つの文にある4つの箇所の間違いを探す問題(誤文箇所指摘問題)と、複数の文の中から間違った文を探す問題(誤文指摘問題)なんだけど、勉強の仕方は同じ。答えを出すだけじゃなくて、「なぜ間違いなのか?」を考え、さらには「正しくは何なのか?」まで考えること。本番の試験の時は答えだけ出せればいいのでここまでやらなくていいけれど、普段の勉強の際は絶対にやった方がいい!それらを解説と比べることで、どのようなパターンが問われやすいかを知るだけじゃなく、自分の苦手なパターンも知ることができるからなんだ。そして何より、文法の問題演習で大事な「根拠を持って問題を解き、使える文法力を身につける」ことにもつながってくるからね。これを続けているうちに、間違いをすばやく正確に見つけられるようになるよ。

 ランダムの問題演習も正誤問題の演習もそうだけど、ランダム形式でただ問題を解きまくっても意味がない。「理解+暗記+使用」で説明したように正解を導き出すための根拠を意識して勉強することが何よりも大事だし、「単元別とランダム」で説明したように、見つかった弱点を単元別の勉強で補うことも大事。だから、ランダム用の問題演習で発見した苦手な単元は、以前勉強した単元別の問題集の復習をすることはもちろん、新しい単元別の問題集でその単元だけを補強する必要がある。上で苦手な単元のつまみ食いについて書いたけど、1〜2冊ぐらいの単元別の問題演習が終わったら少々苦手なものがあってもランダムに移行し、そこで見つけた弱点をさらに新しい問題集で必要な分補うのは、非常に効率のよい方法だよ。

 ランダムの問題演習(正誤問題の演習も含む)と単元別の問題集による弱点補強をどのぐらいするべきかは、受験生各自の実力による。簡単に言えば、志望校の文法問題を解いてみて、あまり間違えないようになるまでやる必要があるということ。学校によって難易度があるから、合格最低点よりも1割以上が目安になるかな。またスピードも大事。読解などの思考問題に時間を残したいから、文法問題は正解するだけじゃなく、すばやく解けるようになるまで勉強する必要がある。また、単元別とランダムで解いた時の正答率の差によって、自分がよりどちらの問題を解かなければいけないかも変わってくる。例えば、単元別だとかなりできるけれどランダムだと歯が立たない人は、出題のポイントさえ見抜ければ解けるからランダムの問題演習を中心にすべきだし、ランダム演習の結果を見て、全体的にはできるのによく間違えてしまう単元がある人は、単元別の問題演習でその単元を強化する必要があるとか、自分で考えないといけないんだ。だから、過去問演習で志望校の問題を解いてみて、その結果をしっかりと分析することがとても大事だよ。

 ただし、十分点数が稼げて速く解けるようになったのに、いつまでも文法の勉強をするのは能率が悪い。読解などの他の分野の方が配点が高いから、そちらに勉強の時間を回さないといけないからね。なので、文法の勉強は早めに取り組んで、秋以降は忘れない程度に確認すればいいようにしておくことが望ましい。詳しい1年間の流れの目安は、後で<1年間の文法学習の流れ>で説明するよ。


<文法問題演習の方法>

 文法を学ぶための教材について分かったところで、次にどのように勉強すればいいのかを考えよう。ここでは文法問題演習の方法を、段階を追って説明するよ。「2.解説」は、予備校の授業を受ける場合は授業中の先生の解説、自分で問題集を使って勉強する時は問題集の解説に当たるからね。

   0.コピー

 テキストや問題集の問題の部分をコピーする。書き込みをした方が短時間で分かりやすいノートが作れるけれど、書き込みをしてしまうと1度しか解けないからね。

 予備校の授業は口頭説明が多くなるから、問題をコピーしてノートの左に張り、右側を板書用空けて、授業中書き込みするといい。テキストの右側に板書用スペースがある場合は、再度解くために問題のある左ページをコピーしてファイルにまとめ、テキストに書き込んでしまうのもいい。僕はノートだとかさばるのと、紙を張ると書きづらかったので、左側に問題のコピーを穴あきパンチで挟み、右側をルーズリーフにしてた。

 問題集の場合は解説が用意されているから足りない部分を解説に書き足せばいいけれど、できれば予備校の授業と同じようにコピーしてノートを作った方がいいよ。解説を読むよりも、ポイントを問題文や余白に書き込んだ方が覚えやすいし、復習の時も楽だからね。僕の場合は、問題集をコピーすると膨大な量になっちゃうから、2冊買って、1冊を書き込み用、もう1冊を再度解くようにしてた。それの方がお得な場合もあるしね。

 とにかく、「書き込み用」と「再度解く用」を2つ用意することが大事だよ。

 *この後は、ノートを作った場合のプロセスについて説明するね。別の方法でもやり方は基本的には同じだから、違うところだけ少し修正しよう。

   1.予習

 予習でしなければならないのは、問題を解くこと。その際、絶対に辞書は使わないようにしよう!本番では辞書は使えないし、辞書を使って問題が解けたとしても、それは本当の力ではないから意味がないからね。あくまで重要なのは本番の試験でできるかどうかなので、現時点ではできなくても問題ない。予習ではどのくらいできないかを把握することも大事だから、辞書なしで問題に挑戦しよう。もちろん、参考書や理解に役立つ本も、問題を解く時に参考にしてはいけない。

 また、問題を解く際はただ解くのではなく、なぜそのような答えになるのかを考えて解くこと!これは「理解+暗記+使用」でも説明したように、文法の勉強で一番大事なことだからね。ノートの問題のところに簡単な文章でメモしたり、答えの根拠に線を引いておいたりするなどして、自分が正解を導き出した根拠を明確にし、後で解説と比較できるようにしておこう。特に予備校の授業の場合は、予習と授業の間に時間があるから、忘れないように明記しておこうね。

 よく分からない問題(根拠に自信のない問題)は、現時点で持っている文法力を基に答えを出した後、問題文の横に、「?」を書いておこう。根拠がないのに出来てしまっても意味がないし、万一正解だった時にはできた気になってしまって危険。でも、実際の試験では根拠が明確には分からなくても答えを出さなければいけないので、その練習のために答えは出しておきたい。だから、根拠が分からない場合も一番自分が正解だと思える答えを出して「?」をつけておき、「?」がついた問題はたとえ正解だったとしても、できなかったものとみなすんだ。

   2.解説

 予備校の授業の場合は、先生の説明をできる限り集中して聞くこと。ただし、聞くだけでは頭に残らないから、当然書き取ることにもなる。その際は、板書だけでなく、口頭で話したこともできるだけ書き取ること!速く大事なポイントを書き取るために、書き込み用のノートを用意しておく必要があるんだ。(詳しくは「0.コピー」で)

 問題集で勉強する場合は、解説を予備校の授業で先生が行う解説の代わりにする。その際、解説を読んで分かった気になってしまうことが多いので注意。解説を読むだけでは頭に残りにくいから、授業と同じようにノートを作り、大切なポイントを書き込むといいんだ。後で復習する時、文章の解説を読むよりも、短時間でポイントをチェックできるしね。特に初期段階で単元別に勉強する際は、ノートを作ることを勧めるよ。

 ただし、きれいなノートを作ることが目的でないことをしっかりと意識しよう!たまに、予備校の講義を家に帰ってからもう1度きれいにノートにまとめ直す人がいるけれど、これは能率の悪い方法以外の何ものでもない。もちろん、これは問題集を使った勉強の時も同じで、解説をすべて書き込んでいたらとてつもなく時間がかかってしまう。ノート作りは、復習1の時に理解して暗記しやすくし、もっと後の復習で見直す時にポイントがすぐ分かるようにするためのものであって、作るのに時間をかけすぎて勉強時間が少なくなってしまったら、それこそ本末転倒。勉強するための手段であって、目的ではないのだから、今後の復習段階で活用することが大事なんだ。最悪なのは、ノートを作ることで満足し、もう勉強した気になって、そのノートを活用できないこと。それならば、最初からノート作りなどしない方がよっぽどいい。

 だから、ノートは自分が分かる程度のもので十分!あまりに汚いのも分かりづらいので問題だけど、きれいに書くことにこだわりすぎると作るのに時間がかかってしまい、極端に能率が悪くなるからね。特に予備校の授業の場合は、書き取るのが遅いと重要ポイントを書き逃してしまうので要注意。(万が一その場合は、必ず後で質問に行こう)。

 そこでお勧めなのが、予習の時に分かるようにしておいた自分なりの正解の根拠と比べる方法。合っている場合は、細かく解説を書き込む必要はない。逆に、根拠が間違っている場合や、「?」をつけておいた問題は、できるだけ細かく解説を書き込む必要がある。このように、解説を強弱をつけて聞き(あるいは読み)、強弱をつけてノートを作るための準備をしておくのも、予習で大事なことなんだ。予習では鉛筆で書いておいて、解説は色のついたペンを使って修正したり、書き加えたりすると、自分の弱点克服に役立つノートが作れるよ。

 とにかく、できるだけ短い時間で、今後の復習がしやすいノートを作ることが、この段階で一番大事なことだよ。

   3.復習1

 今までの予習から解説にかけてのプロセスで書き込みをしたノートを使い、理解と知識を深めること!これが一番初めの復習になる。

 予備校の授業の場合は、簡単に言えば、授業で教わったことを、ノートを使って思い出し、できるだけ自分で再現するんだ。だから復習1は、授業後できるだけ間を空けずに(できればその日の内に)やらなければいけない。時間を空ければ空けるほど、授業で学んだことを忘れてしまうからね。

 この復習1は、できるだけ細かく行うことが重要。ノートを使って再現するだけじゃなく、不足部分は辞書をまめに引き、参考書や理解に役立つ本などを参照し、適時書き込みを増やすといい。また、予習1で自分が解いた根拠と、授業で習った正しい根拠を、しっかりと比較することも大事。授業中は解説を書き取ることに必死なので、比較する余裕がなかったかもしれないから、ここでじっくりと比較するんだ。そして、分からない箇所があった場合は、必ず次回の授業時に質問に行くこと。単なる問題の答えあわせに終わらないよう、しっかりと深く勉強しよう。

 問題集で勉強する場合は、予備校の授業と違って自分のペースでできるから、「2.解説」と同時にこの復習1をやればいい。ただし同時にやった場合は、予備校の時よりも復習の回数が1回減ることになるので、その部分を補えるようにしようね。

 この時点で、少なくとも理解は完璧にしておこう!知識力アップ、つまり問題を解くための知識の暗記は、今後繰り返す復習で次第にできるようになる。もちろん覚えるに越したことはないけれど、完璧に覚えようとするといつまで経っても復習1が終わらないので、この時点ではできる限り覚えるようにすれば大丈夫だよ。

 また、この段階でもう一つ重要なのは、できなかった問題や、できてしまった問題(根拠が間違っていたりあやふやだった問題)をチェックしておくこと!簡単に言えば、もう一度同じような問題が出た際に、100%できる自信がないもの(予習1の時の?も当然含まれる)をチェックしておくんだ。書き込みをしていない問題の番号を、「○」印で囲んでおこう。

   4.復習2

 適度に時間を空けた後、書き込みをしてないものを使って前回勉強した全ての問題を解き、書き込みをしたノートを使って答え合わせをする。受験で必要な長期記憶になっているかをチェックするため、復習1から1週間以上空けるようにしよう。この場合も、もちろん根拠を持って解くことが大事。またこの段階では、出来る限りスピードも重視しよう。

 復習1で○をつけていた問題の中に、今回はちゃんと根拠を持って解けるようになった問題があるはず。その時は、その○に斜め線を入れておく。今回もできなかったものや、以前はできていたけど今回はできなかったものは、○にする。そしてこの段階では、○のついた問題は、書き込みをしたノートを使い、解くためのポイントを絶対に覚えるようにしよう。

   5.復習3

 さらに適度な時間を空けた後、書き込みをしていないものを使って、今度は以前できなかった問題(○や○に斜め線)だけをやり直す。今回は、2週間ぐらい空けるといい。この時点でも出来なかったものは、書き込みをしたものを使ってしっかりと覚え、今後2度と間違えないようにすることが肝心!

 この時点でも、ちゃんとできた問題には○に斜め線を入れ、すでに斜めに線が入ったものができたら、もう十分吸収できたと見なして○に斜め線を消す。つまり、「○→○に斜め線→消す」の段階を踏み、効率よく繰り返すんだ。

 復習3でも○や○に斜め線のものは、また再度時間を空けて復習し直し、この印を進めていき、最終的には印がほぼなくなるまで続ける。つまり、復習4、復習5・・・というように続けていくということ。復習を繰り返していれば、印のついた問題がかなり少なくなるので、最後の方は短時間でテキストや問題集1冊分の○や○に斜め線を確認できるはず。なので、復習3はテキストや問題集が全部終わってから、印のついている問題をいっぺんにやるのがお勧め。

 復習1と2で印がつかなかったものと、復習を進めていくうちに印を消すことができたもの、つまり2度しっかりとできた問題はまず大丈夫。もちろん、忘れてしまう可能性もあるけれど、それを心配してできた問題を解く時間があるなら、しっかりとできてないものの方を繰り返して定着させた方が、全体的な能率が上がるからね。さらに、同じ問題だけ解いていても幅がなくなるし、答えを丸覚えしてしまう危険性もあるから、他の問題集を使って問題演習をしたい。その時間を残すためにも、2回以上しっかりとできた問題は勇気を持って解かないようにしよう。


<1年間の文法学習の流れ>

 いろいろと重要ポイントや勉強法について触れてきたので、1年間の文法学習の流れをまとめよう。予備校で文法の授業を受けるかどうかによって大きく変わってくるので、2タイプに分けておくね。

<1.予備校で英文法の授業を受講する人>

   春休みまで

 高校入試用の総まとめ教材を使って、中学文法を固めておく。また余裕があれば、大学受験レベルの文法にも取り組む。前期が始まると読解の授業も文法の授業と同時に受け始めるだろうから、その準備のために、ミックス問題集を1冊仕上げ、全単元の重要ポイントを一通り理解しておくとよい。その中でも、読解にも関わる基本文法(特に「1.文型その他」「2.準動詞」「3.関係詞」)に関しては、理解に役立つ本と単元別問題集を使ってさらに強化しておくと、前期からの勉強が楽になる。基本ルールを理解することが大事なので、問題演習量は少なくていい。

   前期

 文法の授業をしっかり予習&復習をし、単元別の文法を固めておく。授業はおそらく、単元ごとの重要ポイントの説明があり、その後に関係のある問題演習をするはずなので、テキストにしたがって勉強していけばよい。基本的ルールの理解が授業だけでは不足だと思う人は、先生に質問に行くか、理解に役立つ本を使って補足する必要がある。また、テキストの問題量が不足していると思う人や、文法の勉強をする時間的な余裕のある人は、その単元を学んだ授業と同じ週、あるいは次の週ぐらいに、基礎〜標準レベルの単元別問題集を使って、習ったものと同じ単元の問題演習をしておくとさらによい。ただし、市販の問題集は夏休みで1冊使うので、余裕のない人は無理してやらなくてもいい。

   夏休み

 前期授業の復習をしながら、単元別の問題集を使い問題演習をしていく。(前期に問題集ができた人は、もっとレベルの高い問題集を使うとよい)文法が苦手な人は、前期授業の復習を1日に1レッスン行ない、その翌日に前日復習したレッスンの単元に関係ある問題を単元別問題集から探して演習する。得意な人は逆に、テキストの単元に沿って単元別問題集の問題演習を先にしてから、その補足として前期の復習を同日にやっていくとよい。

 問題は、前期の授業で全部の単元を学ばなかった人。予備校のカリキュラムによっては、問題集にあるような単元が抜けていたり、前後期で全単元が終わったりする場合もある。そんな時は、理解に役立つ本を使って学んでいない単元を勉強し、単元別問題集で演習すること。夏休みの終わりの時点で全単元が終わっているようじゃないと後期の授業に支障をきたしかねないから、自分で勉強しないといけない。

 さらに、夏休みの終わりごろに、志望校3校ぐらいの過去問を1年分解き、どのような出題形式でどのぐらいの難易度の文法問題が問われるのかを把握しておく。

   後期

 まずは、授業の予習&復習をしっかりと行なう。テキストが(セミ)ランダムの場合は問題ないが、そうでない場合は市販の(セミ)ランダム問題集を使って不足分を補うこと。まずは普通の出題形式の問題集を使い、それが終わって余裕がある人や志望校で対策が必要な人は、正誤問題集を使うとよい。苦手な単元があれば、適時前期と夏休みに使ったものを復習するのはもちろん、レベルが高めの新しい単元別の問題集を買い、自分の苦手な単元だけ問題演習をしておく。

   冬休み以降

 志望校のものを中心に過去問を使ってランダムの問題演習をし、苦手な単元は今まで勉強したものを中心に補っておく。過去問では勉強しづらい人は冬期講習や直前講習の文法の授業を活用するのもいい方法。志望校の問題で点数が稼げ、スピードも速く解けるようになるまで、ランダムと単元別をバランスよく続けること。

 さらに、今まで勉強した問題集の中から、何度も間違ってしまったものだけを印をつけておいて、それだけを直前まで繰り返すと効果的。


<2.自分で勉強する人>

   春休みまで

 高校入試用の総まとめ教材を使って、中学文法を固めておく。また余裕があれば、大学受験レベルの文法にも取り組む。その際、できるだけ早い時期から読解の勉強に取りかかれるように、理解に役立つ本を使って、読解にも関わる基本文法(特に「1.文型その他」「2.準動詞」「3.関係詞」)を中心に勉強しておくとよい。基本ルールを理解することが大事なので、問題演習量は少なくてもいい。

   前期

 春休みにやるべきことが終わったら、大学受験レベルの全単元の勉強をする。その際、理解に役立つ本を使って各単元の重要ポイントを理解し、その後すぐに単元別問題集を使って関係のある単元の問題を演習するとよい。これが予備校の勉強の代わりになる。基礎〜標準レベルの単元別問題集を最低でも1冊は終わらせること。

   夏休み

 前期に使ったものよりもレベルが高めな単元別問題集を使い、問題演習をする。その際、前期に勉強したものと関連づけると効果が高い。予備校の授業を受ける人の夏休みと同じように、自分の実力と合わせて復習と一緒にやるのが効果的。さらに、夏休みの終わりごろに、志望校3校ぐらいの過去問を1年分解き、どのような出題形式でどのぐらいの難易度の文法問題が問われるのかを把握しておく。

   後期

 (セミ)ランダムの問題集を使って問題演習をする。まずは普通の出題形式の問題集を使い、それが終わって余裕がある人や志望校で対策が必要な人は、正誤問題集を使うとよい。苦手な単元があれば、適時前期と夏休みに使ったものを復習するのはもちろん、レベルが高めの新しい単元別の問題集を買い、自分の苦手な単元だけ問題演習をしておく。

   冬休み以降

 志望校のものを中心に過去問を使ってランダムの問題演習をし、苦手な単元は今まで勉強したものを中心に補っておく。志望校の問題で点数が稼げ、スピードも速く解けるようになるまで、ランダムと単元別をバランスよく続けること。さらに、今まで勉強した問題集の中から、何度も間違ってしまったものだけを印をつけておいて、それだけを直前まで繰り返すと効果的。


 以上、2つのタイプに分けて1年間の流れを説明した。もちろん、受ける授業や使う問題集などによっても変わってくるし、何と言っても受験生各自の実力によっても代わってくるので、各自がうまく修正すること。例えば、勉強のスタート時期が遅れた人や、勉強が順調に行かずに遅れ気味の人は、このような流れだと厳しいと思うので、計画を少し後ろにずらす必要がある。

 とにかく文法は、他の分野の勉強をしやすくするためにも、できるだけ早く固める必要がある。そのために早め早めの対策が大事で、後期以降はできればランダム演習と単元別の確認ぐらいに済ませるようにしたい。そうすれば、他の分野や他の教科に時間を回せるからね。だから、夏休みの終わりまではきつめの計画を立て、単元別の文法力をしっかりと固めるように最善を尽くそう!