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がんばれ大学受験生-はじめての方へ!
アドバイスをもらう時に
注意して欲しいこと

 このページには、アドバイスをもらう時に注意して欲しいことを書きます。このサイトを利用する時だけじゃなく、他の人からアドバイスをもらう時にも役立つはずだよ。

<アドバイスは薬にも毒にもなる!>  <人のアドバイスをうのみにしてはいけない!>
<「批評力」と「意見力」を身につけよう!>  <大学受験以降でも大事なこと!>
<アドバイスをもらう時に注意して欲しいこと!>


<アドバイスは薬にも毒にもなる!>

 受験生のみんなは、勉強のやり方を考える時や、今後の進路を考える時など、いろいろな場面でいろいろな人からアドバイスをもらうことがあるはず。先生や親、先輩や友達など実際に出会う人と話す時はもちろん、書籍や受験情報誌を読む時もそうだし、今ではインターネットからも有益なアドバイスや役に立つ情報を収集できる。僕のHPにもいろいろ書いてあるし、大学受験情報交換掲示板でもアドバイスをもらえる。世の中便利になったものだね。人からもらうアドバイスはとても役に立つ。だから、人のアドバイスは真剣に聞いて、積極的に取り入れるようにしよう。

 でも、アドバイスはうまく聞かないと、薬どころか、毒にもなりうるんだ。だから人からアドバイスをもらう際に、必ず気をつけて欲しいことがある。それについて説明するね。

 *ここに書くことは、僕のサイトを利用する時に特に大事になるから、しっかり読んでね。


<人のアドバイスをうのみにしてはいけない!>

 まず大事な注意は、人のアドバイスをうのみにしてはいけないということ!みんなにいろいろなアドバイスをしている僕が言うと変に感じるかもしれないけど、これはとても大事なことなんだ。

 まず勉強法に関して説明するね。勉強のやり方で行き詰った時に、みんなも先生などに相談したことがあるんじゃないかな?他人のアドバイスを参考にするのはとても役立つからね。でもそんな時困るのが、人によって言っていることが全然違う時が多いこと。そのせいで戸惑ってしまう受験生がかなりいる。でもこれは当たり前のことなんだ。

 「大学受験で大切な2つのこと」で書いたことにも関係があるのだけど、人はそれぞれ状況や考えが違うのだから、勉強法は人によって違うのが普通。だから、人によってアドバイスが違っていて当たり前なんだ。しかも勉強法を勧める人はそれで成功したので、自分の方法に自信を持っている。特に書籍なんかは強気で書かないと売れないから、かなり強引なことを書いている場合も多いんだ。

 でも、人が勧める方法は、あくまでその人に合うものだっただけで、みんなにも合うとは限らない。そもそも、成功したのがその方法のおかげだったかどうかだって、怪しい時もあるんだ。あまりよくない方法だったけど、たまたま成功した時もあるしね。そう、結局勉強法は、経験則にしかすぎないものなんだ。だから、自分が受験の時にやった方法を、根拠もなく「ただこの方法がいい!」と勧めている場合も残念ながら多い。

 そもそも、世の中には絶対的な勉強法なんて存在しないんだ!何回も言うように、自分に合った勉強法は自分で試行錯誤しながら見つけるしかない!だから、人が勧める勉強法をうのみにするのは非常に危険。僕のHPを見る時だってもちろん同じだよ。

 今後の進路を考える時だって、あくまでその人の視点に立った意見であることを忘れちゃいけない!例えば、A大学とB大学が、どちらがいいか話をしているとするでしょ(本来こんな議論自体無意味なんだけど、あくまで例として出すね)。当然のことだけど、自分の大学をよく言う人が多いから、A大学出身の人はA大学を、B大学出身の人はB大学のことをほめる。受験生が「どっちの大学を志望にすべきですか?」とか「両方受かったんですけどどちらがいいですかね?」と尋ねれば、自分の大学を勧めるのが普通。まだこれはいいとして、この時問題なのが、自分の学校をよく見せるために相手の学校をよく知りもしないのに悪く言う人がいることなんだ。逆もあるよ。自分が大学でちょっと経験した悪いことがあると、それを基にして自分の学校をけなす人だっている。なのに、こういう意見に振り回されちゃう受験生って、実はけっこう多いんだ。

 大学のどこがいいか、あるいは悪いかなんていうのは、あくまでその人の主観的な意見でしかない。同じ大学だって学部によって全然違うし、もっと言えばどんな先生に教わるか、あるいはどんな友達ができるかによってだって、大学生活は大きく変わってくる。だから、進路決定に役立つ大学に関する情報だって、当てにならない時が多いんだよね。だから、うのみにするのは危険だよ!


<「批評力」と「意見力」を身につけよう!>

 じゃあどうすればいいか?まず大事なのは、人のアドバイスも情報も、できるだけ多く集めること。多ければ多いほどいろいろなものを比較できるので、客観性が増すからね。でも、集めれば集めるほど違うものが増えて、戸惑うことも多いはず。

 そんな時大事なのは、物事を客観的に批評できる力なんだ!

 上にも書いたように、人の意見は必ずしも正しいとは限らないから、本当に正しいのかどうかを自分で判断することが大事になる。だからまずは、人の意見をしっかりと聞き、言いたいことをしっかりと理解することが大事なんだ。よく見かけるのだけど、理解もしていないのに相手の言葉尻だけ捕まえて、反論をする人がいる。これは批評じゃなくて、ただの揚げ足取り。だから、しっかりと批評するには、まずは理解力が必要になるよ。

 その後に大事なのは、受け取った意見や情報を基に、しっかりと考え、自分なりに反応すること。例えば勉強法のアドバイスなら、自分の今までの方法と比較してみたり、まずはその方法を試してみて自分に実際に合うかどうかを考えてみたりすることが大事なんだ。そうすることで初めて、その人の意見を役立てることができるし、さらにその意見に対して自分なりの建設的な意見を返すこともできる。

 これを僕は「批評力」と呼んでる。批評というと批判的な意見を言うことと思う人がいるかもしれないけど、それは違うからね。批判的な意見はあくまで批評の一部であって、相手の意見に同調したり、いい面を自分の中に取り入れたりするのも、批評に含まれるんだ。つまり批評力とは、相手の言うことを正しく理解できる力それに対してしっかりと考えることができる思考能力、そしてそれを自分の人生に生かすことができる行動力の3つが必要だってこと。

 そして、この批評力を養う際に大事なのは、意見に根拠があるのかを見抜く力なんだ!

 世の中には絶対に正しい考えなんてないし、もしあったらつまらない世の中になっちゃうよね。だから、人が何を考え、どう感じるかは自由なんだ。もちろん、人に迷惑かけるようなものはまずいけど、人それぞれ自分なりの違った考えを持っているからこそ、世の中は多様で面白くなる。だから、どのような考えも尊重されるべきだと、僕は思うんだ。

 でも、意見の中には、「なるほど」と思わされるものもあれば、「それって・・・」って思うものもある。その基準ってどこにあるとみんなは思う?よくあるのは、自分と同じような意見だと同意し、違うものだと批判すること。これは確かに自然だし、悪くはないけど、こういった姿勢だと排他的になりがちだから、余計に考えが狭くなっちゃうよね。

 だから僕は人の意見を判断する際に、その意見にどれだけ根拠があるのかを重視するようにしてる。これならば、自分の意見と同じか違うかに関係なく、いい部分をしっかりと自分の中に吸収することができるからね。その考えがどんなにすばらしかろうが、根拠のない意見には説得力がないから取り入れづらい。

 逆に自分の意見を言う時も、できるだけしっかりとした根拠を伴った意見を言うように心がけてる。これが、説得力につながるからね。もちろん、僕の意見だって人から見れば全然意見になってない場合も多いだろうから、まだまだ勉強中だよ。このHPだってスペースの都合上、根拠まで全部書けるわけじゃないから、説得力のない意見やアドバイスと思う人も多いはず。でも、他の人に批評された時に、その意見を真摯に受け止め、自分なりの根拠を持って反論できる自信はある。そうじゃなかったら、アドバイスをすること自体が無責任だと思うからね。そしてそれができるのは、自分が教えている経験のおかげなんだ。

 生徒達に勉強法の話をしたり、配るプリントを作ったりするときは、ただ経験から得た方法を教えるだけでは説得力がないから、根拠をいろいろと考える。その中で、自分が勧める方法の根拠を明確に説明できるようになったり、あるいは修正した方がいいと思う部分が見つかったりするんだ。質問や相談に来る生徒と話をしている時に気づくことも多い。だから僕がこのHPで勧める方法は、単なる経験則だけから作られたアドバイスよりは使えると思う。もちろん、それをどう判断するかは僕ではなく、みんなだけどね。

 だからみんなにも、僕からだけでなく、いろいろな人からアドバイスをもらう時は、どれだけ説得力のある根拠があるのかを基準にして判断することを勧めるよ。そうすれば、「批評力」が身につくので、人の意見に変に振り回されなくなるし、いい面だけをうまく吸収することもできるからね。

 また「批評力」を身につけることは、人の意見や情報を判断する際に使えるだけじゃなく、実は自分が意見を言う際にも役立つんだ!これを僕は「意見力」と呼んでる。

 いろいろな意見を批評していくうちに、意見をどのように他の人に伝えればいいのかが分かってくる。そういう風にして、根拠が明確な説得力のある意見が言えるようになってくるんだ。人の意見はちゃんと批評できても、自分の意見は根拠があいまいでは口だけになってしまうしね。

 もちろん、人の意見を聞いているだけでは、自分なりの意見がなかなか生まれないのも事実。だから、積極的に自分の意見を発言し、その中にできるだけの根拠を入れるよう心がけることを勧めるよ。そうすれば、自分の意見がだんだんと説得力が増していることに気づくはず。

 この「批評力」と「意見力」を身につけることによって、人のアドバイスを客観的に判断し、しかも自分なりの意見を言うことに役立てることができる。これが、人のアドバイス自分にとってよく効く薬にする方法だよ。


<大学受験以降でも大事なこと!>

 みんなにはぜひ、「批評力」と「意見力」を身につけて欲しい。つまり、他の人の意見を客観的に判断してその中からいい面を積極的に取り入れられる力と、自分の意見を明確に言える力の両方を兼ね備えた、人間性の豊かな人になって欲しいんだ。この2つは両方とも大事だし、相互に関係もある。自分の意見を持たない人は周りの意見に振り回されがちだけど、自分の意見が明確な人は、他の人の意見を尊重できる余裕が生まれるからね。

 そしてこれは、大学受験という狭い範囲ではなく、人生全般においてもとても大事なことだと僕は考えている。生きていく上でとても大切な、他者とのコミュニケーションをうまく取れる能力と根っこは同じだからね。「批評力」がしっかりある人間だからこそ、他者とのコミュニケーションがスムーズにできる。そして、他者とのコミュニケーションがスムーズにできるようになって初めて、自分なりの意見を相手にしっかりと伝えることができるようになり、「意見力」が身につく。その結果、ますますしっかりとしたコミュニケーションができるようになるんだ。これはどこにいても重要なことだけど、特に社会に出てから大事になる。特に今のような厳しく、急速に変化していく社会では、このコミュニケーション能力は必要不可欠なんだ。

 そして、大学こそこの2つの力を学べる場だと僕は思っているんだ。

 みんなは大学に合格した後、今以上にいろいろな人に出会う。大学でできる友達・先輩・後輩などの同年代の人々とはもちろん、先生やバイト先での人など大人とも交流できる。その時もこの「批評力」と「意見力」があれば、他者の意見を尊重しながらも、自分の意見をはっきりと明確に言うことができるはず。そうすれば、いろいろな人との出会いやコミュニケーションが貴重な経験になり、自分を大きく成長させることができるんだ。大学で教えてるのにこういうこと言うべきではないのかもしれないけど、大学ではいわゆる机の上での勉強よりも、こういった社会勉強の方が大事だと個人的には思ってる。

 もちろん勉強も大事。今までは学べなかったような高度なことを学べるからね。でも勉強する時もこの力がないと、大学の授業はほんとつまらなくなっちゃうよ。大学は、高校までと違って、教えられたことを覚えるだけでは意味がない。それを基に、自分なりの意見が言えるかどうかが大事なんだ。もちろんそのためには、先生やクラスメート達の意見をしっかりと判断する力も必要になる。これは授業中はもちろん、テストやレポートでも同じだよ。そもそも大学では、自ら学ぼうという積極性がないと、本当に苦痛でしかなくなる。だから、ほとんどの大学生遊んじゃうんだろうね。

 えらそうなこと言ってるけど、僕もそうだった。テニスばっかりやってたせいもあるけど、大学の授業は正直あまり楽しいと思えなかったので、積極的に授業に取り組んだことなんて皆無だった。これは大学や先生のせいじゃなく、僕自身の姿勢のせいだったんだ。大学生の時の僕には、「批評力」も「意見力」も全然なかったからね。ただ、大学院に入って少しずつ変わってきた。大学院は少人数のゼミ形式がほとんどだし、向学心のある人しかいないから、積極的なディスカッションが授業の中心になることが多い。僕は大学時代あまり勉強してこなかったから、最初は先生や他のゼミ生が何を言っているのかも分からなかったし、発言もできなかった。たまに発言しても意見とも言えないものばかりだったと思う。でも試行錯誤しているうちに次第に自分なりの意見を言えるようになってきたし、その結果授業が楽しくなってきて、より積極的に発言できるようになった。大嫌いな勉強が、次第に面白くなっていったんだ。

 今思えば、少しでも積極的に授業に取り組めばもっと楽しかっただろうし、「批判力」や「意見力」も身についていたはず。幸いなことに、テニスサークルでキャプテンをやった経験から、勉強以外ではこの2つの力は少しあったのだろうけどね。自分の苦い経験を生かして、大学ではできるだけ生徒に発言や発表をしてもらうようにしているけど、なかなかうまく行かないことも多い。これは生徒の問題じゃなく、生徒数が多いことや、何と言っても僕の力量不足のせいだから、一生懸命がんばっているところ。受験生のみんなにはまだピンとこないと思うけど、大学に入ったらぜひ覚えておいて欲しいことだよ。

 もちろんこの力は大学だけじゃなく、一生をかけて徐々に身についていくものなんだけど、大学受験生活や受験勉強でもつけることは可能なんだ。

 まず、人が勧めている勉強法をしっかりと批評し、そこから得られた方法を試行錯誤しながら実行することで、自分なりの方法を見つけることができる。進路だって、人の意見を参考にしながら自分の将来をしっかりと考えることで、自分の夢や自分という存在を知ることができる。また、現代文や英語などで文章を読むから、その時にただ読んで問題を解くだけで終わらせるのではなく、作者の主張と根拠を探り、それを自分の今後の人生に役立てるようにして読むと、批評力が身につきやすくなるし、その結果自分なりの意見も言えるようになってくるんだ。

 その意味では、若い君達が一生懸命受験に立ち向かい、生活や勉強の中でいろいろなことを考えることって、とてもいいことだと思うんだよね。そう考えれば、受験勉強って捨てたもんじゃないでしょ?大学受験を、ただ大学に入るためだけの勉強にしてしまうのは、本当にもったいない。大学以降も一生続けていくべき学習の土台にするべきだし、もっと言えば勉強以外の人生の土台にもするべき。こうすれば、一見すると無味乾燥な受験勉強を充実させることができるよ。


<アドバイスをもらう時に注意して欲しいこと!>

 話が大きくなってしまったのでまとめるね。

 人のアドバイスを聞く時には、すぐにうのみにせず、しっかりと批評しながら取り入れるようにしよう!これはアドバイスだけでなく、情報収集でも同じだよ。そのようにして、だんだんと自分の意見を言えるようになろう!これが、受験勉強を乗り切るだけでなく、大学以降の人生においても大きく役立ってくるからね。