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がんばれ大学受験生-タイプ別アドバイス!
予備校生へ

 多くの浪人生は、予備校に通って、がんばっていることと思う。予備校はいろいろな意味で有益だから、しっかりと利用できれば大きな学力アップが見込めるけど、ただ通ってるだけで学力が上がるわけはないから、そういう人にはお金の無駄使いになってしまう。そして、実は有効に活用できていない予備校生がかなり多いんだ。

 そこでこのページでは、予備校生がやるべきことを書くね。「浪人生全般へ」とセットになるように書いてあるから、両方ともチェックして、今後の勉強に役立てよう!


<予備校生へのアドバイス>

 僕も浪人時代に予備校に通っていたから、みんなの状況や気持ちはよく分かる。僕が予備校で教えたり、このHPで相談を受けたりしてきたのも、多くは君達と同じ立場だから、状況や問題点も十分理解している。プレッシャーに負けそうになったり、学力が順調に上がらなくて悩んだりする時も多いと思う。でも、予備校に通えて、しかも浪人もできる君達は(もちろん昔の僕も含めて)、恵まれているとも言えるんだ。それが許されずに、志望校でない大学に進学せざるをえない人や、予備校に通えずに自分で受験勉強をしなければいけない人や、大学進学自体をあきらめなければいけない人だって、いるわけだからね。でも、恵まれている状況を生かせるかどうかは、君達次第!そして、その状況を生かしきれていない予備校生も、かなりいるんだ。そこで、大学受験当時の経験と、予備校教師としての経験と知識から、いくつかアドバイスするね。


   ・予備校を受験勉強の基盤にしよう!

 みんなは予備校にいる時間が一番長いはず。(特に本科生はそうだよね)だから、受験勉強の基盤を予備校に置くべき。ってみんなそうしてると思うけど、もっと深く説明するね。

 予備校の授業というのは、とても質が高い。先生は大学受験のプロ。受験指導を専門にし、常に大学受験の動向を研究して指導に生かしているから、教える技術に関しては、高校の先生とは比べ物にならない。テキストも、お金と時間をかけて、しっかりと作られているから、完成度が高い。また、先生に気軽に質問に行けるのが、最大のメリット。授業のテキストはもちろん担当の先生に聞いた方がいいけれど、見つからない時は他の先生でも答えてくれるだろうし、熱心な先生ならば予備校以外の勉強の質問も受けてくれるはず。せっかくのレベルの高い授業や質問に行きやすい環境を無駄にしては、もったいない。だから、予備校の授業を受験勉強の中心にしよう!特に授業数の多い本科生の場合は、基本的には予備校の授業だけしっかりとやっていれば大丈夫。

 また、勉強する内容だけじゃなく、生活自体も、予備校の授業を基本にしよう!まず、授業を完全に自分のものにするために、予習と復習の時間を授業の前後にうまく入れ、しっかりとしたスケジュールの中に組むことが大事。だから、予備校生の生活スケジュールは、授業の時間割を基本に、できるだけ能率が上がるように組まないといけない。また、予備校の授業の不足分は自分で補って勉強するわけだけど、その際もいつ何を勉強するかなどのスケジュールも、授業を元に設定するんだ。さらに、予備校には自習室がある。質問を受けてくれる先生もいる。そもそも、予備校にいれば、必然的に勉強せざるをえなくなる。だから、授業がある日はもちろん、授業がない日もできるだけ予備校に行って、そこで長い時間勉強するようにしよう。

 勉強内容も生活も、まずは予備校の授業やカリキュラムを元に考えるべき。さらに、生活のリズムを保ち、規則正しい生活を送る意味でも、予備校は役に立つ。現役生にとっての高校に当たるものと理解するといいね。だから、予備校を受験勉強の基盤にし、長い受験生活を乗り切ろうね!


   ・予備校を最大限に利用しよう!

 これが一番多い悪いパターンなんだけど、予備校に通っているだけで満足して、せっかくの質の高い授業を無駄にしている受験生がけっこう多い。それどころか、予備校に行くことが、遊び感覚になっている人までいる。

 予備校はあくまで、受験勉強をしに行くところ!高校とは違うからね。そのことを深く認識しないでただ通ってるだけだと、また今年も落ちて、もう1年予備校に行かざるをえなくなる。まあ予備校側にとってはおいしいお客さんではあるけれど、そんなの嫌でしょ?息抜きはもちろん大事だけど、やるべきことは受験勉強。まずはこのことを深く自覚しよう!

 そして、授業を完全に自分のものにするために、欠席や遅刻をしないことが大前提。各レッスンが別ではなく、つながっているのが普通だからね。もちろんただ授業に休まずに行くだけでは意味がないから、授業の予習と復習をしっかりとやることはもちろん、わからないところは先生にガンガン質問に行こう。授業の受けっぱなしが一番良くない。繰り返し勉強することでこそ、知識は脳に長期記憶として定着する。受験は範囲が膨大にあるから、定期テストと違って一夜漬けの短期記憶では対応できない。だから、特に繰り返し復習することが大事になるからね!授業を取りすぎて復習がたまっている人は、特に要注意。授業が少ない土日や、夏休みなどの長期休みを有効に使って、復習を繰り返して授業をしっかりと消化するようにしないといけないし、それが無理なら授業自体を減らす必要だって出てくる。

 また、予備校は授業や先生だけでなく、教務の人チューターなどもいる。彼らは、受験相談に乗ってくれし、その元になるいろいろな受験情報も提供してくれる。勉強方法に関する相談に関しては、もちろん先生の方が数段優れているから先生に聞いた方がいいけれど、進路相談は教務の方が詳しい場合が多いし、予備校によっては専門のカウンセラーがいるところもある。今の大学の実情に関しては、現役大学生が中心になっているチューターの方が、よく知っている。だから、彼らのことも有効に活用しよう。

 予備校は、先生だけでなく、様々な人が力を合わせて、みんなの志望校合格に少しでも力になれるように、がんばっている。人だけじゃなく、模試や小テスト、自習室などの制度や設備も、学力を伸ばすための環境作りの、重要なポイントになっている。ただし、予備校が提供してくれるのは、勉強しやすい、そして学力を上げやすい環境だけだからね!それをいかに生かせるかは、予備校生の活用の仕方次第。せっかく高いお金を払っているわけだから、その環境を無駄にしないように、いろいろな面で最大限に活用しようね!


   ・予備校を自分に合うようにアレンジしよう!

 今まで予備校のいい面ばかり挙げてきたけど、もちろん全部がすばらしいわけじゃない。だから、悪いところや自分に合わないところは予備校生各自が見抜き、自分に合うように修正していかなければいけないんだ。

 まず、予備校のカリキュラムは絶対ではない!カリキュラムは多くの人の中間を取っているから、自分に合わないところや、足りない部分も絶対に出てくるはず。足りない部分は、問題集などで自分で勉強して補わなければいけない場合も出てくるし、逆に言えば自分にとって不必要な授業は出なくたっていい。だから、特に本科生の場合は、自分の現状や授業の内容などで、授業を取捨選択をする必要も出てくるからね。あと、予備校はやはり営利団体でもあるのだから、生徒に必要以上に授業を取らせようとする面が否めない。だから、言われるままに授業を取ると、必要以上に授業を取りすぎて消化不良になり、逆効果ということもあるので、自分で授業を選択する強い意思を持っていないとだめだよ。

 でも、勝手に授業を切るのは危険だということも、覚えておかないとだめ!特に浪人生の本科カリキュラムは、複数の授業で全体のバランスが取れるように設定されている。例えば、一般的な予備校の英語のカリキュラムは、1コマ90分ぐらいで、読解が2〜3コマ、文法が2コマ、作文が1コマぐらいあり、それにプラスして、オプションの授業や単科授業を取るという形が多い。読解の中にも、解釈系の文をしっかりと読む力をつけることを重視しているものや、総合問題系の文章を読んで設問を解く力をつけることを重視しているものなど、目的が違う授業が全部合わさって、総合的な読解力がつくように設定されている場合もある。そのため、切った分を自分で補えればいいけど、切ったまま放っておくと大変なことになってしまうし、毎年授業を勝手に切って失敗する人を見てきた。だから、どんな人の場合も、前期はいくら厳しくても、全部授業に出るようにしよう!そうしないと、大きな穴が出てしまうからね。後期は自分の得意不得意もはっきりしてくるし、先生のレベルも分かってくるから、その授業に出るよりも自分でやった方が能率がよい場合は、思い切って授業を切ることも有効になる。あるいは、その授業の受講を取りやめるのではなく、同じ授業の担当者が複数いて、自分の担当よりも別の先生の方がいい場合は、その先生の授業にもぐることも有効な戦略だよ。

 あと、予備校の先生だって、ピンからキリまでいる!プロだから一定以上の水準は超えているけれど、ビジネスとしてただ授業をこなせばいいとか、生徒が受かれば自分の手腕を誇張し、生徒が落ちれば生徒の努力が足りないからだ、みたいな無責任なことを言う先生も中にはいる。全体的に見ればいい先生の中にも、いい面と足らない面がある。例えば、授業はすばらしいけれど授業後の質問対応を全然してくれない先生や、授業はいまいちだけど質問や相談にとことんのってくれる先生だっている。人気講師と言われている先生が実は教え方よりも雑談の上手さで評価されていたり、逆に人気はないけれど実はとても実力派の先生だっているから、人気も当てにならない。また、先生によっても、得意不得意がある。例えば英語なら、文法を教えるのが上手いけれど読解はただ訳すことしかやらない先生や、逆に読解を教えるのが上手いけれど文法の教え方が荒い先生とかがいる。同じ読解だって、精読は上手いけど文章の流れを教えるのが下手だったり、スピードよく読むのを教えるのはうまいけど細かく教えるのが下手だったりとかもする。だから、授業は同じテキストでも、担当する先生によって大きく変わってくるんだ。ただし、同じ先生で同じテキストで教える場合も、その授業の生徒達の全体的なレベルによって修正をするのが普通だし、全体のバランスを重視する先生なんかは、初回と最後の方での教え方が変わってくる時もある。(ちなみに僕は同じテキストでもクラスによって教え方に修正を加えるし、特に読解の授業を教える時は全体のバランスを見ていろいろな読み方を混ぜている)だから、授業を数回受けただけでは、その先生の実力や良さが分からない時も多いんだけどね。

 このように違ったタイプのいろいろな先生がいるからこそ、予備校は魅力的だし、うまく選択すれば生徒は総合的な力を伸ばせるんだけど、ろくでもない先生や、自分に合わない先生の授業を受けると、学習効果が下がってしまうことも多いんだ。だからこそ、さっき書いたように、生徒側が授業を取捨選択したり、もぐったりする必要が出てくるという訳。あと、予備校の先生は自信満々な人が多いから、自分の教え方や方法論に絶対的な自信も持ちすぎていて、生徒の現状が見えなかったり、アドバイスが一方的になったりする場合もある。これは予備校の先生だけじゃなく、どんな人のアドバイスを聞く時にも当てはまるけど、人のアドバイスをうのみにしてはいけない!予備校の先生のアドバイスを聞く時ももちろん同じだからね。(詳しくは、「アドバイスをもらう時に注意して欲しいこと」を読もう)

 ただし、やはり予備校の先生の実力は全体的に見れば相当に高いし、予備校が長年培ってきたノウハウも相当にレベルが高い。だって、予備校業界はとてもシビアだから、変な授業をしたらすぐにクビになるし、中身や実績がなければ予備校自体がつぶれてしまうからね。なので、何個もコマを持っていて複数年予備校で教えてきた先生や、複数の校舎があって長年続いている予備校ならばまず問題ないから、信頼して大丈夫。だから、基本的には自分の通っている予備校や先生を信じ、その中に自分なりの自己分析を加え、うまくアレンジするようにしよう!


   ・ライバルを作ろう!

 予備校で友達を作ることは、必ずしも必要じゃない。思わず一緒に遊んでしまい、勉強時間が少なくなるぐらいなら、友達なんか必要ないどころか、逆効果ですらある。一緒に遊ぶ気の合う友達作りは、大学で十分できるから、そんな友達は浪人生にはいらないんだ。でも、友達が全くいないと、長くてつらい受験勉強を乗り切るのに、精神面できつくなる。だから、予備校では友達ではなく、ライバルを作ろう!

 予備校のいい面の1つに、雰囲気がある。みんなが志望校合格に向かってがんばっている雰囲気は、とてもいい刺激になる。授業中はもちろんだけど、授業以外でも予備校の雰囲気というのは、一種独特のものがある。特に、予備校の自習室は真剣に勉強している人ばかりだから、家で勉強するよりも気合が入る。そのような真剣な雰囲気の中で、お互いを刺激し合うことができるライバルがいれば、ますます充実した勉強ができるんだ。

 僕自身、浪人時代に予備校に通っていた時は、同じ高校出身の友達と、近くの高校のテニス部の友達、合わせて数人としかあえて付き合わなかった。そして僕らは、お互いの足を引っ張り合うようなことは決してしなかったし、お互いを励ましあういいライバルだった。ご飯を一緒に食べに行く時も、ほとんどが大学受験に関する話だったし、それが終わったらしっかりと切り上げて、各自が授業や自習室に向かった。だからこそ、僕は志望校に合格できたのだと思う。あの時に、だらだらとした友達しかいなかったら、結果は全く違っていただろうね。

 もちろんライバルは、同じ予備校の受験生じゃなくてもいい。高校時代の友達でもいいし、誰でもいい。勝手にライバル視しちゃってもかまわない。受験は戦いでもあるのだから、ライバルに勝ちたいという気持ちが自分の実力を高める大きな力となる。予備校はそういうライバルを作りやすい場でもあるからね。最終的にはライバル同士が刺激しあって、一緒に合格できるのが理想だね。

 受験生のライバルがうまく見つからない人は、先生をライバルにするのもいい。先生に質問や相談に何回も行くと、顔を覚えてもらえるし、いろいろな有益な話をしてくれる。でも、せっかく先生が親身になって対応してくれているのだから、その成果を見せたいと思うのが普通。その気持ちが、勉強に対するモチベーションアップになり、学力を上げる助けになるんだ。僕ら教える側からしても、何回も質問来る生徒の質問が、最初はすごい初歩的だったのに、段々と本質を突いたいい質問になってくるのを見るととてもうれしくなるし、教える気合もさらに入る。生徒と教師がお互いを高め合えるようなライバル関係になれば最高だし、そうなれば志望校合格も限りなく近づいてくるからね。だから、予備校の先生を利用するのもいいよ。