↑エンターテイメント系のサイト!↑

ちょっといいもの-映画好き?
映画コラム

*映画に関するKOMIKOMIのコラムです!
コラムといっても、たいしたもんじゃないけどね。(笑)


<恋愛は作っちゃいけない!>

 僕は、あまり恋愛映画は好きじゃないんだ。というのは、「恋愛は作っちゃいけない!」って思うからなんだよね。

 「作り物の世界のリアリティー」にも書いたけど、映画は作り物なのだから、恋愛映画は恋愛を作っているってことは分かってる。でも、なんか美化されすぎてる映画が多い気がするんだよね。あと映画って、疑似体験という面があるでしょ?登場人物と一体化して楽しめるという面が。でも、こと恋愛に関すると、共感できにくいんだよな。

 だから、僕が恋愛物の中でも評価してる場合は、恋愛以外にいろいろな面(例えば笑いとか恋愛以外の人間ドラマとかね)が入ってる時が多いかな。例えば、恋愛映画といえば真っ先に挙がってくる「タイタニック」。昔映画館で見たけど、みんなが言ってるほどこなかった。音楽家たちが、乗客たちのパニックを静めるため、自分の命を犠牲にして演奏に戻るシーンには、かなりジーンと来たけどね。ジャックとローズの恋愛は美化されすぎだと思ったし、"Trust me!"はアラジンと同じだし、最後名前を変えるのも読めちゃったしね。だからいまいち僕の評価は高くない。

 あと、その恋愛面の中に、珍しく共感するものがあったり、逆に自分と比較して身につまされるものがあったりするときは、恋愛映画でも楽しめる。ということで、恋愛系での僕の評価はかなり辛目なのだ。

 とにかく、「恋愛だけは作っちゃいけない!」気がするのです。そして、恋愛だけは自分が実際に体験していたいなって!(かっこつけすぎ?(笑))

(2002.9.24)


<作り物の世界のリアリティー>

 よく、「ファンタジーとかはありえないので嫌い」という人がいるよね。もちろん好みだから仕方ないし、僕も苦手なジャンルとかあるんだけど、映画ってあくまで作り物の世界じゃない?だからそのありえなさを楽しんだ方が、いっそう映画を楽しめるんじゃないかな?

 ただ、いくら作り物の世界とはいえ、リアリティーが全くないってのもいかんよね。この場合のリアリティーって、実際にありえるということじゃなくて、その映画の中の世界のリアリティーなんだ。だからありえない設定の中でも、その世界なりのリアリティーをとことんまで追求した映画が僕は好き。おばか映画ならとことんばかに徹するとか、怖いなら効果をがんがん使って身の毛もよだつほど怖くするとかね。そういうこだわりが、映画では大事だよね。

 例えば、「モンスターズ・インク」って見たことあるかな?アニメの映画なんだけど、エンドロールの中でNG集というか、メイキング風の映像があるんだ。もちろん、アニメだから撮影しているわけないし、ありえないんだけど、すごい面白いんだよね。そういうこだわりが好きなんだ。

 作り物の世界のリアリティーって一見矛盾する言葉のようだけど、矛盾するどころか映画では大事なものなんだ!

(2002.9.4)


<2種類の怖さ>

 「怖さ」には2種類ある。1つは「ハラハラドキドキの怖さ」、もう1つは「じわじわくる怖さ」。前者は「瞬間的な怖さ」、後者は「持続する怖さ」っていうと分かりやすいかな?

 例えば、サイコホラー映画を見てる時に、映像とか音楽とかで「うおーびっくりしたー」っていうのあるじゃない?でもこれって、その時はめちゃめちゃ怖いけど、後はあまり引かない。

 それに対して、見終わった後によく考えれば考えるほど怖くなって、体が寒ーくなることがある。これは本当に怖いよね。

 この2つの怖さを兼ね備えたのが「リング」。見た人は分かると思うけど、瞬間的に怖いシーンはもちろんあるし、映画の雰囲気自体すごい怖いけど、思っていたほどはあんまりないんだ。その代わりに、見終わった後に「人間って怖いな・・・」ってジワジワと怖さが襲ってくる。だから僕は「リング」を見た後に、怖い映画というより思い映画という感想を持ったよ。

 僕はそれまでホラー系の映画は嫌いだから全然見なかったけど、それ以来サイコホラーは見るようになった。(スプラッター系は今でも苦手だけど)恐怖って、人間にとって大きな感情だし、だからこそ訴える力が強いんだよね。しかも持続する怖さも兼ね備えている映画だと、なお面白い。

 なので僕のよいホラー映画の基準は、この2つの怖さを兼ね備えているかどうかなんだ。みんなはどう思う?

(2002.8.25)


<僕にとってのよい映画とは?>

 よい映画の基準って人それぞれ違うけど、僕にとっていい映画とは、「その映画を見た後に、少しでもいいから自分が変われるもの!」なんだ。(これは映画だけじゃなくて、演劇も本もテレビもみんなそうだけどね。)

 笑わせたり、感動させたり、泣かせたり、怖がらせたりと、映画にはいろんな力がある。そして見た後に、いろんなことを考えさせられる。そのことによって、見る前の自分に変化を与える。大げさに言うと、今後の人生を生きる上でのヒントになるようなものだけど、そこまでおおげさじゃなくても、見る前は暗い気持ちだったのが笑いで明るくなったりとかでもいいよね。

 映画って、そういう大きな力を持った、魅力のあるものだと思うんだ。だから見終わった後に何も残らない映画は僕は好きじゃないし、分かりにくい映画も変化を与えづらいから好きじゃないんだ。

 これからも、自分を少しずつ変えてくれるような映画をドンドン見たいし、自分自身も映画と共に成長していきたいと思うよ!

 *「映画好き?」で紹介しているのはあくまでも僕がその時に見た評価だから、みんなにも当てはまるとは思ってないし、今見ると評価が大きく変わっちゃうものがあるだろうね。でもそういうのも映画の魅力なんじゃないかな?

(2002.8.23)