ちょっといいもの-映画好き?
「ファインディング・ニモ」の感想

 いやー、いい映画だった。最後はちょっとぽろっと来たよ。

 話はばりばりにディズニーっぽいし、そんなのありえねーってとこもあるんだけど、父が子を思う気持ちのあたたかさが根底に流れてるせいか、そういうくささを感じないんだよね。

 最近、子供の虐待とか多いじゃない?僕からすれば理解できないことなんだけど、人間には母性や父性のような当たり前なことまでも失いつつあるのかもしれない。動物以下だね、これでは。そんな中で、こういう暖かい映画が、人の心を救うんじゃないかな?僕も子供ができたら、ニモを思うマーリンの気持ちを見習いたいね。

 最後の方もいいのだけど、僕がいいなって思ったのは、マーリンの旅が魚達の噂でニモに伝わるところ。ニモにとっては、海を恐れる父親は情けない存在だったかもしれない。子供には、本当の危険さとか、妻と多くの子供を失った痛みとかは分からないからね。でも、ニモを助けるたびの中でマーリン自体も成長していくし、ニモも成長していく。こういった親子関係は素直に感動できるね。そういった意味で、この映画は大人の男の向けなのかも。子供は子供で冒険にワクワクできるだろうけど。アルマゲドンとかに近いかな。

 星4つあげちゃってもいいっしょ。素直な気持ちで見れる、いい映画でした。

(2003.1.19)