ちょっといいもの-映画好き?
「ライフ・イズ・ビューティフル」の感想

 かなりよくなかった?戦争映画(って普通のとは違うけど)ってどうしても暗くなりがちだけど、さわやかなユーモアと家族愛によって、本当にすばらしい映画に感じたよ。

 僕は常日頃ユーモアセンスが一番大切だって思ってるんだけど、ああいう過酷な状況においてもそれを失わないグイドってすごいと思う。しかもそれは全部愛する妻と息子のためなんだよね。たしかにゲームはうそだし、僕は基本的にうそが大嫌いなんだけど、ああいううそならいいね。

 最後に母親と会えたジョズエは最高の笑顔を見せるんだけど、あれには涙が出そうになったよ。だって彼は知らなくてもお父さんは死んじゃってるんだよ。しかも大きくなったらすべてがうそだったこともわかるだろう。でもね、絶対に父の嘘に怒ることはないと思うよ。それどころか感謝すると思う。だって全ては自分を思っての行為だったのだから。

 タイトル(英語版)は 'Life is beautiful' だよね。でも本当にそうなんだろうか?あんな悲劇的なことが起こる人生が本当に美しいのか?でも僕は絶対に人生は美しいと信じたい。絶えずユーモアを忘れず、人に対する優しさを持ち、人生を一生懸命生きてさえいれば。結果はどうなろうともね。そしてそういう人生が送りたい!

 ほんと戦争っていやだよね。捕虜虐待とか人種差別も。全部ほんとうにくだらないことだと思う。今も戦争はあるし、今後もあるだろうけど、一人一人がちゃんと戦争のおろかさを理解すれば、無駄な戦争や犠牲もなくなるはず。過去を反省し、未来に生かさないとね。そういった意味でこういう映画は本当に重要だと思う。

 さわやかな感動と、今後に向けて考えさせられることの多い、深い映画でした。星4つ。