ちょっといいもの-映画好き?
「模倣犯」の感想

 とうとう見たよ、模倣犯。原作をずっと前に読んでいて、とても面白かったので、映画化されると聞いたときは、すごい楽しみだったんだ。ただ見に行った友達が2人とも「意味分からん!」といってたし、評判もあまりよくなかったので、結局映画館に行かなかったし、ビデオもなかなか見る機会がなかった・・・

 で、やっと見ることができたんだけど、僕の感想は一言、「やりすぎ!」

 まず、滋子の夫が殺されるという点で、やりすぎだなあって思ったんだけど、ピースが爆発するとこあったでしょ?あれの意味が分からん。あんな冷静なのもどうかと思うし。あれは、模倣犯だといわれてプライドが傷ついてつい告白してしまうことに、あの本の面白さがあるわけじゃない?だからその時点でやりすぎ感が強かった。

 そして決定的なのが最後の赤ちゃんのシーン。いったいどうやって生まれ、どうやってつれてこられたんだよ。あまりに非現実すぎる。話としては、ピースもああなってしまったことには家庭環境などの原因があり、血より環境が大事だというテーマを協調したかったのだろうけど、あまりにやりすぎて、意味がぼやける。友達が意味分からんという意味も分かるね。

 批判ばっかりしてるけど、面白くなかったわけじゃなかった。やりすぎ感に目をつぶれば、映画の映像は凝ってるし、ストーリー展開も面白かった。原作を知ってる自分としては星2つかなと思ったけど、まあまあだったのと、ここにどうしても僕のいらだちを書きたかったので(笑)星3つにしました。

 PS 原作を見てないで映画だけ見た人は、ぜひ原作を読んでね。僕の気持ちも分かるだろうし、それに対する反論がある人もいるんじゃないかな?

(2003.5.21)