ちょっといいもの-映画好き?
「パイレーツ・オブ・カリビアン」の感想

 面白い映画だったよ。話の展開や俳優達がすごくよかった。

 ディズニーのカリブの海賊が基なだけあって、ところどころにディズニーランドにあるアトラクションの感じが出てるんだけど(海賊達の様子や歌など)、話的にはかなり凝ってるね。呪われた海賊達と正義感が強く愛する人を守ろうとする若者との態けるなんだけど、その間に調子がよくてずるがしこいジャックが入ったおかげで、単純な戦いものじゃなくて、だましたりだまされたり、コミカルなシーンがあったりと、最後まで楽しめた。あと、海賊達のCGもすごいね。呪いの件とCGによる怪物ぶりがかみ合ってて、見た目も恐ろしく、迫力があった。

 その根底に愛とか友情とかもちりばめられていて、感動できる要素もあったね。ただ、最後の方の展開は正統派すぎて、読めちゃう部分はあったね。海賊達との戦いのラストのコインの呪いを解くシーンや、絞首刑になるジャックを助けようとするウィル、愛するウィルを選ぶエリザベス、最後にジャックを助けに来る仲間達とか、そこらへんは意外性は少なかったね。ただ、こういう展開でも十分楽しい。最近の映画って、意外性を求めるあまり意外を通り越して唐突なの多いでしょ?だから、こういう映画の画すっきりして楽しめるね。

 そしてなんと言ってもいい味出してるなあ、ジョニー・デップ。最初から胡散臭さたっぷりで、悪賢いんだけど、実は内面にはいい部分があって憎めない。このウィルのキャラクターがあるからこそこの映画は面白いんだけど、存在感と演技は抜群だったね。ウィルもいいんだけど、やっぱりジャックだよなあ。そうそう、「ロード・オブ・ザ・リング」でも思ったけど、オーランド・ブルームってやっぱりセイン・カミュに似てない?(笑)

 非常に面白くて、最後まで楽しめる映画でした。星4つ!

 *最後って言えば、エンドロールの後にちょっとしたシーンがあるんだけど見た?

(2003.8.22)