ちょっといいもの-映画好き?
「らせん」の感想

 「らせん」は映画を見るのは2度目だし、本も1度読んだあとだったから話は分かってたんだけど、やっぱり怖かったし、「リング」に負けず劣らず重いね・・・

 この映画は、「リング」が呪いというオカルトを前面に出したものだとすると、それを科学的な見地から洗いなおした作品になってる。その分難しいところも多いんだけどね。

 最初に映画館で見た時は、いまいちわからないところも多くて、その後に本を読んで理解した部分が多かったんだけど、2度目に見たら、映画の方が分かりやすくなってる部分が多かった。舞が貞子(映画は完全に貞子ではないけれど)を妊娠するのも、安藤がウィルスに感染していて、それが性交渉から移ったっていう方が、現実的(ってのもこの話ではおかしいけど)だし、分かりやすかった。

 「リング」よりも、「らせん」の方が、周りの人だけじゃなくて人類全体を裏切るわけだから重さは強いし、この映画でも人間の性という重い部分が強調されていたね。ただ、医学的な話だから、現実感は薄いかも。遺伝子操作ができる人間って、限られてるしね。その分、やっぱり僕は「リング」の方が怖いし、重いと思ったな。  その分を割引して、星4つにしとこう。

(2003.1.27)