ちょっといいもの-映画好き?
「リング0 バースデイ」の感想

 まあまあだったかなあ。リングシリーズのわりには、怖さはなかったけど。

 貞子が井戸に入るまでの過程がうまくまとまってて、あんなに恐かった貞子がかわいそうに感じてくるからあら不思議。人とは違った能力のために、やっと見つけた恋もかなわない。しかも最終的には父親(ほんとかどうかはまだ疑問の残るとこだけど)に生きながら井戸に閉じ込められてしまい、この世に怨念を残したまま死ぬ。その怨念の詰まったビデオによって・・・、という「リング」につづいていく過程はうまく描かれていたとおもう。

 でもうまく帳尻を合わせすぎかなあという気もする。ちょっと強引なところも目立つし。あと、もっと怖さも前にだしたほうがいいとおもった。その点が正直期待外れ。やっぱリングシリーズは「リング」だけなのかも。あれはそのときの怖さと、見終わった後のじわじわくる薄気味悪さの両方が、すばらしくマッチしてたもん。(ちなみに僕のリングシリーズの評価は「リング」が星5つ、「らせん」が星4つ、「リング2」は星2つ)

 そのうち原作も読んでみようっと。これで完結っていってるけど、もっと続けてほしいなあ。

(2000.2.1)