ちょっといいもの-映画好き?
「催眠」の感想

 怖くなかった? 内容とかはともかく、怖さって言う点ではよく出てた。

 最初はあんまり怖くなかったんだけど、菅野美穂が変な人格になってからがまじで怖かった。最後のほうで、ベットの上から五郎ちゃんに降ってきたときは、いすから飛び上がりそうになったもん。(笑)あと、最後、看板の女の子の目の中に、首吊りした人の絵がうつってたのも、世の中にあふれる催眠とか暗示、マインドコントロールの恐怖がよく出てたんじゃないかな。

 催眠術ってよくテレビとかで見てて、「ほんとかよー、一回かかってみてー」っていってたけど、かかるのはやめにした。(だってこわいもん)テレビって言えば、映画の中で、テレビで催眠術かけてた場面があったじゃない。あれみてて、昔深夜にやってた、Hな催眠番組を思い出した。友達に教えられてはじめてみたときに、ちょっと嫌悪感があって、「あんなことしちゃいかんよなあ。どうせいかさまだろう。」って思ってたけど、ほんとだったのかなあ?

<  けど、あんな簡単にコントロールされちゃったら怖いよね。映画でもあったけど、人間の精神なんて本当に弱いものだから、悪用しようと思えばいくらでもできちゃうんだろうなあ。でも、人をコントロールできたとしても、それはそれでむなしいんじゃないかなあ。(人間が人形になってるってことだからね。)

 あと印象的だったのが、“顔の見えない犯罪”ということば。確かに最近の犯罪って、どう考えてもおかしいのが多いもん。理由も泣く人を殺しちゃったりさ。そのうち、何が正しくて何が悪いのかもわからない時代がきちゃうのかなあ。そう考えると怖いね。そうならないために、みんながんばろうね。

 展開的にも、“みどりのサル”って何だろうって疑問で興味を引っ張っておいて、それが“人間が誰でも持つ、心の中の汚い部分”だった、それが人々を死に追いこんだっていうのは、なかなかうまいと思った。誰にでもそういうものあるもんね。あと、サインが「あいしてる」だったっていうのも、まあまあいいんじゃない。(うまく行っちゃって、いまいちだなあって思ったから、いい意味で裏切られた)

 でもひとつ気になるのは、催眠にかけられちゃった女刑事とえらそうな人ははたしてどうなったのかということ。後催眠は一度回避すると効果がなくなるって言ってたから、女刑事のほうは助かったのかなあ? でも、五郎ちゃんも最後にまた危なくなったからなあ。あのえらそうな人はどうなったんだろう。うーん、気になるよー。

 菅野美穂は、いつからあんな怖い役ばっかやるようになったんだろう。でも、怖い顔だった、あの最後の人格は。「富江」も見たいんだけど、あれはまじで怖そうだなあ。(見ようかやめよっか考え中)あと、五郎ちゃんのやってたカウンセラーも、かなり情けなかったね。(結局流されまくり)でも、ああいう役似合うんだよなあ。

 なかなか怖い映画でした。(びっくりと、後からじわじわの両方で楽しめる、って楽しくはないか。)