ちょっといいもの-映画好き?
「シックス・センス」の感想

 とてもできた映画だったね。それほど恐くなかったけど・・・

 宣伝がめっちゃ面白そうだったから期待が高すぎたせいか、「うーん、思ったほどではないなあ」と、ちょっとがっかりしてたんだけど、(全然恐くなかったからね)だんだんとよくなってきた。子どもがほんとは恐いんだけど、一生懸命自分のありがたくもない特殊能力を受け止め、それを逆に役立てて行こうとする姿は心に来るものがあった。やっぱ困難に立ち向かっていく勇気って大事だもんね。

 でもやっぱり一番の見せ場は、子どもが事故現場のとこで、母親に自分のことを告白する場面かなあ。親子の愛情に、母親と死んだおばあちゃんとの愛情が加わって、ちょっとうるっときた。

 それで終わるのかなあと思ったら、あのどんでん返し。実はマルコムも殺されていて、心に後悔があったから、自分では死んでいることに気づかなかったっておちはなかなかだった。(あれが最初に出ていたこの映画の重大な秘密だったのね)かれも少年を救うことによって、10年前に患者を救えなかったトラウマから開放され、妻の幸せを願いながらも旅だって行こうとするラストは、なかなかいい終わり方だったと思うよ。(これは意見が分かれるところかも)

 そういやあ、マルコムって少年以外のほかの人々と会話とかってしてなかったかも。後ろ姿もなかったかなあ。(あったら血がでてるはずじゃん?)もう一回見て確認してみようかなあ。

 少年がめっちゃうまかった。聞くところによると、最年少のアカデミー賞候補らしい。ブルース・ウィリスも、アクションだけじゃなくて、子どもとの交流って映画がいいかも。(ちょっと前にも、心に傷を負った子どもとの逃亡ものがあったよね。)どうも、子どもが出てくるヒューマン系に僕は弱いらしい。

 でもありがたくない感覚だよねえ、シックスセンスって。だって幽霊が見えるんだぜ。お化けって20歳まで見ないと一生見ないっていうじゃない?ってことは僕は一安心かなあ。金縛りとかはよくあうけど。そういやめっちゃこわい霊体験があったなあ。(実体験)これはこんどどっかで書くね。

 最近、宮部みゆきの小説などで超能力についてよく考えるんだけど、どんな能力でももってるってことで逆に苦しむことってあるんだろうなあ。だってたとえば人の心が読めたりしたら相手のどろどろとした本音が見えて精神的にまいっちゃうだろうし、未来が予知できたら人生つまんないじゃない?そうかんがえると、自分たちは幸せなんだろうなあ。ところで電波少年はほんとなんだろうか?(笑)

 うまくできてるし、なかなかぐっとくる映画でした。星4つ。

(1999.11.3)