ちょっといいもの-映画好き?
「ホワット・ライズ・ビニース」の感想

 いやー、怖いのなんのって。ひさしぶりに劇場出た後もドキドキする映画を見たよ。

 ホラーだから怖いの当たり前なんだけど、カメラワークと音響が絶妙で、まじで「うわっ!」って何回もなった。亡霊はもちろんだけど、犬とか人とかがいきなりでてくるのが怖いんだよねえ。

 でも単なるホラーにとどまらず、サスペンスの要素もたっぷり。最初はあくまで理想的な夫婦だったのに、実は謎がたくさんあって・・・っていう展開は、あきさせなかったよ。タイトルの"What lies beneath"(潜んでいた真実)ってのも絶妙だよね。

 しかもハリソン・フォードってなんか正義役ってイメージあるじゃない?それが逆に最後ひどい人間だって分かるのをうまく隠してた。風呂場のシーンは自殺するのかと思ったよ。でも電話が強調されてたのでうそだってわかったけどね。ちっ、はめられたって感じ。(笑)

 名声にあくまでもしがみつこうとして殺人までも起こしちゃう人間のサガっていうのも分かる気がするね。だからほんとに怖いのは、心霊現象じゃなくて、人間のダークな部分なんだろうね。女の怨念はもっと怖いけど・・・(笑)

 いろんな意味でほんとに怖い映画でした。ストーリのうまさも評価して、甘いけど星4つあげちゃおう。

(2000.12.14)