ちょっといいもの-映画好き?
「ホワイトアウト」の感想

 まあまあおもしろかった。でも何より感想は、金かかってんな〜〜〜!って感じ。(笑)

 ストーリー自体はちょっとダイハードちっく。(そこまでおもしろくないけど)普通の人間がひょんなことから事件に巻き込まれて、巨悪に立ち向かってくってのは、なかなか面白いよね。でもあんなんありえねー!って思っちゃうと、全然無理だね。(バルブで流されて生きてるわけねーだろ)

 その分をカバーしてたのは、富樫(織田裕二)と吉岡(石黒賢)の男の友情だね。親友を救えなかった苦悩から、彼の恋人(松嶋菜々子)のために命を張る!ってのは陳腐かもしれないけど、そうできるもんじゃない。(あの後あの二人がくっついちゃったらつまらないけど、たぶんそうなるんだろうなあ)最後みんなが救出にくるシーンで、警察署長の「彼は間に合ったんです!」ってセリフは、かなりぐっときた。

 それにしても、織田裕二はどうも踊る・・・のイメージがだぶっちゃうなあ。「このダムはおまらの好きにはさせない!」ってのが、あの有名な「事件は会議室で起こってんじゃねえ、現場で起こってんだ!」にだぶっちゃうもん。そうそう、この映画で一番面白かったのは、携帯電話がcdma-oneだったこと!(笑)

 最後にちょっと真面目に、邦画の可能性についてもコメントを。邦画ってホワイトアウトみたいな、お金をかけたスペクタクル巨編!みたいのってあんまりはやらないじゃない?それは多分、それだと現実感がないからだと思う。洋画だと、まず外国で起きてる!って時点で現実感ないから、少々無理ある展開も受け入れやすいじゃない?でも平和に慣れきった日本だと、テロリストとか言われても、いまいち実感が沸かない。

 だからやっぱり邦画でヒットするには、日本の現状にあったもので勝負するしかないんじゃないかなあ。(今だったら少年犯罪とか)またはまったく非現実の世界を作り上げるか。(リングやクロスファイアはそう)あと感動とか愛とかのほかの要素を加えるしかない。そうなるとやっぱり邦画って難しいものあるよね。

 今後の邦画の可能性を探る上でも、この映画はひとつの可能性を見せたということで、評価してもいいのでは?ということで甘いけど、星3つあげちゃおう!!

(2000.10.28)