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ちょっといいもの-本好き?
じーんとくる本

思わずうるっときていろいろと考えさせられる、感動できる本です!

*順番はおすすめ順かな。新しいものは一定期間一番上に来ます。

*本の絵の横をクリックすると、インターネット書店に飛べます。
他の人のレビューも見れるよ!読んだら書いてみるのもいいかも!!


『アルジャーノンに花束を』
(ダニエル・キイス)

 32歳のチャーリーは生まれながらの知的障害者であるため、幼児なみの知能しかない。しかし科学者によって脳の手術を受け、大天才へと変貌を遂げる・・・

 「24人のビリーミリガン」などで有名なダニエル・キイスの小説。頭がよくなることを選んだために、今までは感じなかったさまざまな悩みにつぶされてしまいそうになるチャーリーの姿は、他人に対する優しさや思いやりを失いつつある今の現代人にもあてはまる問題であり、本当に身につまされる。大切なのは頭とかじゃなくてなのだということを痛感させられる。
 また遺伝子組換やクローンまでもが可能になった科学の進歩に対するアンチテーゼとしても読むと面白いかも。はたして人間は、どこまで踏み込んでもいいものだろうか?

 本当の幸せって何だろうって考えさせられる名作です。めっちゃおすすめ!

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『ぽっかぽか』
(深見じゅん)

 ぐーたらだけど飛び切り明るい主婦麻美、やさしい夫慶彦、かわいい娘あすかの3人家族が繰り広げる、笑いあり、涙ありの物語・・・

 本じゃなくてマンガなんだけど特別に紹介。TVドラマにもなったので、それで知ってる人も多いかな?(僕もその口)
 なんてことない小さなエピソードの積み重ねなんだけど、心に染み入るものばかり。家族愛や夫婦愛の大切さをほんとうに痛感でき、何回泣いたことか・・・(涙腺よわっ)僕も結婚したら、ああいう夫婦になりたいなあ。

 文字どおり心がぽっかぽかになる話。めちゃめちゃおすすめだよ!

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『盲導犬クイールの一生』
(秋元良平/石黒謙吾)

 1986年6月25日、ラブラドール・レトリバーのツキスミは、5匹の赤ちゃんを産んだ。その中に、脇腹に珍しい黒い印をつけた犬、後に盲導犬となるクイールがいた・・・

 盲導犬のクイールの一生を、写真と文でつづってあるんだけど、赤ちゃんのかわいい写真から、さまざまな別れを経て盲導犬となっていくクイールの姿には、何とも言えない感動を覚える作品。

 僕も犬を飼っているから余計にそうなのかもしれないけど、犬に癒され、助けられる人間達と、自分の責任をわきまえながらも人間の愛にはぐぐまれて育っていく犬の姿には、僕らが見失いつつある命の重みとか、愛情によるつながりとか、思いやりとか、やさしさとかの大事さが、恩着せがましくなく、にじみ出ているように思う。

 また、盲導犬についても学べるし、その重要性や育成の大変さなども分かる。僕も将来パピー・ウォーカーなどのボランティアで協力できたらいいなって思った。そういう福祉とかボランティアとかの面が、日本では遅れてしまってるよね。

 ぜひ子供から大人までいろいろな人々に読んで欲しい本。短くてすぐ読めちゃうような本だけど、伝わってくるメッセージは大きいと思うよ。

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『冷静と情熱のあいだ』
(江國香織&辻仁成)

 大学時代恋人であったあおいと順正は、別れたあとそれぞれの人生を歩んでいる。しかし心の中に、ある日交わした将来の約束のことがいつもまでもくすぶり続ける・・・

 別れた男女が大学時代に交わした10年後の約束を胸に秘めながらそれそれ生きていく様を、あおい(女)側からを江國が、順正(男)側からを辻が書いた作品。って映画も公開されたから知ってるよね?
 僕は映画を見てから原作を読んだんだけど、それぞれの生きてる人生とか感じ方の違いとかがすごくうまくかけてて、しかもそれがだんだんと重なっていこうとするのにも引き込まれる。映画もまずまずだったんだけど、僕的には小説のほうが数段面白いと思う。
 友達に勧められ「Rosso(江國)」を読んでから「Blue(辻)」を後に読んだんだけど、そのほうがいいと思う。(詳しいことはわからないけど、辻のあとがきを見る限り、大筋を決めた後に交互に書いてるみたいなんだけど、江國が先に書いてるみたいだからもあるし。)僕は男だということもあってBlueのほうが数段面白かった。(あおいと芽実という全く対照的な女性に惹かれてつつも悩み続ける順正の葛藤にはまったみたい・・・)あとやさしさってなんなんだろうとか、恋愛の傲慢さって簡単に人を傷つけちゃうんだなあっていうのも強く思った。おっとあんまり感想書くと内容がばれちゃうからここらへんで。

 この本には恋愛小説を超えた深い何かがある、そんな気がする本。感じ方も読んだ人の恋愛観とか状況によってすごい変わってくるだろうし。映画を見た人はもちろんだけど、それ以外の人にもぜひお勧めしたい本だよ!

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『白い犬とワルツを』
(テリー・ケイ)

 長年連れ添った妻に先立たれ、自らも病に侵された老人サムは、ある日庭に一匹の真っ白い犬がいることに気づく。彼にしか見えないその犬との交流の中で、彼は過去の人生を思い出していく・・・

 サムの冒険を除けば、これといって事件があるわけでもなく、物語はたんたんと進んでいくんだけど、その中に彼の人生が垣間見え、心が温かくなる。特に亡き妻を思う彼の心にはまじで感動できる。
 家族とか夫婦とかの関係が希薄になっていく世の中で、本当の家族とか夫婦の意味について考えさせられる作品。僕も年老いてもお互いを尊敬し、愛し合えるような、ああいう結婚がしたいなあ。(そういった意味で「ぽっかぽか」とも通じるかも。)

 大人の童話というキャッチフレーズがぴったり。映画は見てないんだけどなぜか邦画で映画化されてるので、映画を見た人もチェックかな?

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『リトル・トリー』
(フォレスト・カーター )

 五歳の時に両親を亡くした少年「リトル・トリー」は、山に暮らすインディアンの祖父母に引き取られる。彼らと生活する中で、自然と共に生きることを学んでいく・・・

 僕はマイノリティーの文学に関心があるので、インディアン(ネイティブ・アメリカン)について学ぼうとこの本を読んだんだけど、とってもいい作品だった。自然の大切さってよく言われるけどあまり実感できないじゃない?でもこの中には、よくいわれる自然の大切さだけじゃなく、自然と共に生きることの大変さや、自然への愛敬など、いろいろな大切なことが詰まっている。
 アメリカに旅行したときに、インディアン居住区に行ったんだ。そこで博物館などを見たけど、ほんと感動したし、考えさせられた。言われなき迫害を受け続けてきた彼らの中にある自然との共存の姿勢や、素朴だけど力強い文化などにね。日本でもいろいろな問題があるし、差別問題や民族について考える上でも、この本は役立つんじゃないかな?

 自然との本当のかかわり方について考えさせられる本です。特に、外で遊ぶことや自然と触れ合うことの少なくなった子供たちに読んで欲しい!そして保護者や子供と接する職業の人にも読んで欲しいな。

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