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ちょっといいもの-本好き?
宮部みゆき

僕の大好きな作家、宮部みゆきのおすすめの本です!


<宮部みゆきの魅力>

 彼女の魅力は、ミステリー作家という枠にとらわれない、ジャンルの広さ。一つとして似たようなものがないオリジナリティーの高さ。(続き物は除く)まず外れがない。さらにプロット構成の巧みさが、物語をよりスリリングなものにしている。そして表現の豊かさと、心理描写のうまさ。特に少年の心理描写のうまさは特筆もの。そして、訴えてくるテーマのすばらしさ。(社会におけるさまざまな問題に深くメスを入れたものが多い)僕は、なぞ解きとしてではなく、一つの物語として彼女の作品を読んでるよ。

 おすすめの作品を簡単なあらすじとコメントと共に紹介するので、ぜひ読んでみてね!!

*順番はおすすめ順かな。新しいものは一定期間一番上に来ます。

*タイトルにリンクがある場合は、感想が書いてあります。
ネタバレするので、本を読んだ後にでも見てね!

*本の絵の横をクリックすると、インターネット書店に飛べます。
他の人のレビューも見れるよ!読んだら書いてみるのもいいかも!!


『クロスファイア』

 青木淳子は深夜の廃工場で、死体を投げ捨てようとしていた凶悪な少年たちを焼き殺す。彼女には強力な念力放火能力があったのだ。彼女はその力を、法的に罰することができない凶悪犯罪者たちへの正義として使おうとする・・・

 超能力(パイロキネシス)という素材と、少年法の矛盾という社会的テーマとを巧みに結びつけた傑作。本当の正義とは何かを考えさせられる。映画も面白いので要チェック!(「鳩笛草」の中の「燔祭」の続編なので、こっちを先に読んでからのがいいかな)

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『龍は眠る』

 嵐の夜、雑誌記者の高坂は、自転車がパンクし道端で立ち往生していた慎司という少年と出会う。その少年は自分の持つ不思議な力について語り始める。そう彼は超能力者だったのだ・・・

 超能力が話題なのでオカルトチックに感じるかもしれないけど、深い愛を感じさせられる作品。あと超能力者の悲哀も見事に表現されている。よかったー、僕は一般人で。(笑)

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『模倣犯』

 公園のゴミ箱から女性の切り取られた腕が発見され、その後凶悪な連続殺人事件が展開されていく。大胆にも被害者やTV番組に向かって挑発を続ける犯人たちだが、彼らのものと思われる死体が見つかったことから、事件は意外な展開を見せていく・・・

 あれだけ長いのに飽きさせないストーリー展開と、犯罪者心理の描出は見事の一言につきる。軽視されがちな被害者やその家族への配慮がどうあるべきかについても考えさせられる。

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『レベル7』

 「レベル7まで行ったら戻れない」という言葉を残し失踪した女子高生、全く記憶を失ったために腕にある「レベル7」の文字だけを手がかりに自分たちを探る若い男女、この2つの別々の物語が、意外な接点を見せていく・・・

 僕が初めて読んだ宮部みゆき作品。2つのストーリーがかみ合っていく見事さに感激し、はまるきっかけになった。この構成力こそが、彼女の魅力であると思う。

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『スナーク狩り』

 関沼慶子は自分を捨てた恋人への復讐のために、彼の結婚式に散弾銃を持って向かおうとする。しかしその散弾銃を、また別の復讐のために奪おうとする男がいた・・・

 いろいろな人の思惑と偶然が重なり合い、金沢という一つの場所に向かって収束していくストーリーは、とってもスリリング。また少年法の矛盾も感じさせられる作品。

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『理由』

 荒川区の高層マンションで、一家4人の殺人事件が起こる。しかしそこに住んでいるはずの家族4人は、別の場所で暮らしていた。では殺された人たちは何者なのか・・・

 さまざまな人々の証言によって真相が次第に明らかになっていくという構成は一風変わっているが、逆に新鮮。家族の意味についても考えさせられる。

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『火車』

 休職中の刑事本間は、遠縁の親戚から失踪してしまった婚約者探しを頼まれる。自己破産が失踪の原因と思われたが、調べていくうちに驚くべき事実が浮かびあがっていく・・・

 ここには書けないけど、隠された謎のショッキングさや、そこからつながる最後のシーンは見事。自己破産などの社会問題自分であることの意味についても考えさせられる作品。

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*今、感想を書けるように読み直ししてるよ。読み終わったらUPするのでお楽しみに。