ちょっといいもの-お芝居好き?
「世界劇 源氏物語」の感想

 まあまあおもしろかった。内容はそれほどでもなかったけど、なんといってもキャストが豪華絢爛!

 歌舞伎の男優陣、有名な人ばかりの女優陣、錦織健などのオペラ歌手、音楽、照明、舞台装置などなど、あれだけのものをまとめて一つの劇にしたのは、ほんとすごすぎ。(西洋と東洋の融合だから世界劇らしいよ)ところで錦織健は紅白歌合戦大丈夫だったのかな?(笑)

 その中でも一番よかったのは、やっぱ末摘花役の片桐はいりさん!歌舞伎の要素や源氏物語という古典のために、セリフとかもやっぱ古臭く感じてたのね。でも彼女だけはまさに現代風。コミカルなセリフもあって、会場の笑いを一人占めにしてたよ。最初キャスト見たとき、「うわー、まじではまり役!」って笑ってたけど、それ以上だった。

 おおみそかということもあってストーリーはかなり前向きに書き換わってた。(ほんとの源氏はあの後も浮気を繰り返すんだけどね。)でも最後の盛り上がりといい、命をつなごうというテーマといい、まさに世紀末を迎えるに当たってふさわしい劇だったように思う。

 でもやっぱ光源氏ってとんでもない男だよね。次々乗り換えるうまさっていうか、まめさっていうか、あれはずごいね。まさに女の敵!なんとうらやましい・・・じゃなかった、とんでもないやろーだ。(笑)でも面影を投影するってのはよくあることだね。なんといっても男はロマンチストだから。

 あと笑っちゃったのは、「女は謎!」って歌。一緒に行ったゼミの先輩と始まる前にそういう話しをしたたせいもあって、妙に笑えてしまった。しかもあの「なぞなぞなぞなぞ・・・」っていう連続。(見た人にしかわかんないなあ)それと、やっぱ六条御息所はすごいねえ。女は謎であると同時に、恐怖でもあるのです!!ただあの生霊のコスチュームはどうかなあ、もののけ姫だっちゅうの!(笑)

 まあとにかく大晦日にあんな豪華なお芝居を見れたのは幸せでした。

(2000.12.31)