ちょっといいもの-お芝居好き?
「レ・ミセラブル」の感想

 けっこうよかった。前々から見たかったので期待してたけど、やっぱり何回も公演されてるだけのことはあるね。

 予備知識がなかったので、「フランス革命のお話なんでしょ?」とか見る前に言ってたけど、これはちょっとはあたってたけど、話しはもっと人間のほうに焦点が集まってた。罪人が人の善意により立ち直り、人へのおもいやりややさしさに目覚めていくってのは、現代の病んだ社会にもひとすじの光を与えるように思う。ただ現実はあれほどうまくいかないのが厳しいところ。人間は善なのか悪なのか?難しいところだね。

 決して明るい話しじゃない。圧政の中で苦しむまさに惨めな人々の劇なんだけど、自分の誇りや自由への闘争の中で苦しみながらも進んでいく彼らの姿勢ってのはほんと見習いたいことだよね。今日本にいろと自由とか平和とかってピンと来ないけど、世界中を見るとまだまだ戦わざるをえない人が多いし、日本人である自分も戦争ではないけれど自分を探す戦いをしてることに代わりないしね。

 やっぱりミュージカルだから歌も重要なんだけど、けっこうよかった。ただやっぱ英語のミュージカルを日本語で歌っちゃうと、ちょっと無理がでちゃうよね。ただこればっかりはどうしよもないけど。

 ただキャストがダブルかトリプルだから、そこにあたりはずれがあるかも。僕のときも悪くはなかったけど、徳井優&森公美子の悪い夫婦が見たかったなあ。あとやっぱ、鹿賀丈史のジャンバルジャンがみたーい!(せっかくだもんねえ(笑))

 このミュージカルは何回も見た方が面白くなる系なのかも。レミゼおたくってのがいるのもわかるね。次回はNYで見たい!!

(2000.12.10)